ドメインの管理 |
このページでは、XMailCFG のメインメニュー [ドメインの管理] においてドメインの登録や削除など、種々の管理作業を行います。
XMailCFG では以下のようなドメイン操作が可能です。
ただし、ドメインエイリアスについては "エイリアスの管理" ページに説明があります。
XMailCFG のメインメニュー [ドメインの管理] を開くと右のページが開き、新たなドメインを登録できるようになります。
■ドメイン名:
運用するドメインの名前を指定します。
ドメイン名とは、メールアドレスのアットマーク文字(@)の右側の文字列のことです。たとえば、foo@dojo.jp というようなメールアドレスを運用可能にするのであれば、ここに dojo.jp と指定します。
イントラネット内だけで使う私的な任意名のドメインも登録できます。
なお、指定したドメイン名がインターネットやイントラネットで実際に使えるためには、そのドメイン名に対するメールサーバの設定(DNS における MX リソースレコードの定義)が正しく行われている必要があります。DNS の詳細については姉妹サイト SUPER LABORATORY などに多くの情報があります。
■ウイルススキャン
[環境設定]-[XMailCFG 環境設定] で [ウイルススキャンプログラム] が指定され、かつ [全アカウントに対してスキャンを実行する] がチェックされない場合に [ドメインの全アカウントでスキャン実行] チェックボックスが表示されます。チェックをつけると、このドメインに所属するすべてのアカウントにあてたメッセージに対し、ウイルススキャンが実行されます。■ドメインのデフォルトのアカウント情報
XMailCFG のメインメニュー [ユーザの管理] においてこのドメインに所属するユーザを新規に登録するときのデフォルトのユーザ環境としてここで指定する情報を利用することができます。ただし、[ユーザの管理] においては個々のユーザに対してここに指定するものとは異なる任意の指定を行うことができます。
ここで指定するもののうち、[名前]、[電話番号]、[住所]、[ホームページ] については、XMail の FINGER サーバにアクセスすることで第三者から参照される可能性があります。もしも登録する場合は公開してもよい情報を登録するようにするか、あるいは FINGER サーバに対するアクセスコントロールを行うか、FINGER サーバを停止するか、どれかの方法でセキュリティを守るようにしてください。アクセスコントロールについては "セキュリティ" ページを参照してください。
[名前] 個人名やグループ名、または任意の名前を指定します。空白にできます。日本語も使えますが、その場合は FINGER クライアントからの参照では文字化けします。XMailCFG または K4 からの参照であれば正しく表示されます。
[電話番号] 任意の電話番号を任意の形式で指定します。空白にできます。
[住所] 任意の住所を任意の形式で指定します。空白にできます。日本語を指定することができ、その場合の注意点は [名前] の場合と同じです。
[ホームページ] 任意のインターネットアドレス(URL)を指定します。空白にできます。
[サービス] XMail が提供する POP3(POP3S)/SMTP(SMTPS) サービスのうち許可するものにチェックをつけます。
[メールボックス制限] ユーザのメールボックスに格納できるメッセージの合計サイズをキロバイトで指定します。ただし、ここに指定する数値は [XMailCFG 環境設定] の [メールボックスの最大サイズ] で指定した大きさを超えることはできません。また、何も指定しなかった場合はシステムの既定値(基本セットアップ [XMail 環境設定] における項目 [メッセージサイズ上限(MaxMessageSize)] の値)が適用されます。なお、1通のメッセージの受信中にメールボックスの使用量が制限を超える場合は通常の受信が継続され、受信完了後にそのメッセージが削除されることはありません。
[メッセージサイズ制限] 1通のメッセージの最大サイズをキロバイトで指定します。サイズがこれを超える場合、そのメッセージは削除されます。ただし、サイズのチェックは受信完了後に行われます。何も指定しなかった場合はサイズ制限が行われませんが、その場合でも [メールボックス制限] における制限は適用されます。
[SMTP 許可属性] SMTP 認証を経て XMail の SMTP サーバを利用するユーザに対して与える特権を選択します。個々の項目については "基本セットアップ" ページまたは "Documentation" メニューから XMail の環境設定ページを見てください。
■登録したドメインはいつ有効になる?
XMailCFG のメインメニュー [ドメインの管理] から登録したドメイン名は XMail を再起動しなくてもすぐに使えます。つまり、そのままユーザやメーリングリストを登録すればそれらのアカウントは直ちに利用可能になります。
登録済みドメインのリストから個々のドメイン名をクリックすれば、そのドメインの現在のステータスが表示され、管理オプションのサブメニューから個別の環境設定を行えるようになります。
ただし、ウェブメールシステム K4 に関連するメニューは、[基本セットアップ] の [XMailCFG 環境設定] でそのインストール場所が設定された場合に表示されます。
K4 では、特定のメールアドレスのユーザ(ドメイン管理者)がログインしたときに XMailCFG と同様のドメイン管理を行うための追加メニューを表示することができます。
[ドメイン管理者] ドロップダウンリストから特定のローカルユーザを選択すればそのユーザがそのドメインについての管理者になります。すなわち、そのユーザが K4 にログインすると、他のユーザの場合には表示されないメニュー [ドメイン管理] が表示されます。
[ユーザ数制限] K4 のドメイン管理メニューからは、このドメインのユーザ数がここで指定する数を超えない範囲でユーザを追加することができます。持って回った言い方をしているのは、ユーザの追加は XMailCFG からも可能であり、総数にはその分も含まれるからです。
[ユーザメールボックス制限] K4 のドメイン管理メニューから追加するユーザは、ここで指定する数値を超えてメールボックスサイズを指定することはできません。
[リスト数制限] [ユーザ数制限] と同様です。
[リストメンバー数制限] K4 のドメイン管理メニューからは、このドメインのメーリングリストのメンバーの総数はここで指定する数値を超えることはできません。
[リストMSGサイズ制限] K4 のドメイン管理メニューから登録することのできるメーリングリストへの投稿メッセージの最大サイズを指定します。ここで指定するサイズ以上のメッセージは配信が行われません。メーリングリストでは、特に理由がない限り大きなサイズのメッセージを送信することはマナー違反とされています。
[エイリアス数制限] [ユーザ数制限] と同様です。
このドメインのユーザが K4 からログアウトするときのオープン先インターネットアドレス(URL)を指定します。この指定は XMailCFG の [環境設定]-[K4 環境設定」における [ログアウト先 URL] の指定よりも優先されます。
このドメインのユーザは、K4 にログインしてメッセージを送信するとき、共用アドレス帳としてここで作成・編集するデータを利用することができます。
アドレス帳は 1 行 1 データで、1 行のデータは上記サンプルのように "(名前と)メールアドレス ## その説明(改行)" というフォーマットです。名前と説明には日本語が使えます。
このドメインのユーザが K4 にログインしたときに表示する追加メニューを設定します。
最初のフィールドには任意のメニュー名(日本語可)を、次のフィールドにはそのメニューをクリックしたときに開くウェブページのアドレスを指定します。"別窓" にチェックをつけると、そのウェブページを新しいウインドウを開いたうえで表示します。チェックがない場合、K4 のドキュメントフレーム内に表示します。
注意すべき点として、URL で指定されるウェブページがフレーム構造の場合、またはその内部にフレーム指定を初期化するタグ要素がある場合、できるだけ "別窓" にチェックをつけてください。さもないと、K4 のフレームがクリアされてしまうことがあります。
他のドメインに [K4 追加メニュー] の設定が存在する場合、[他のドメインからインポート] ドロップダウンリストが現れるので、そこから既存の設定をコピーすることができます。ただし、インポートすると追加メニューに関するすべての設定が上書きされてしまうので注意してください。
このドメインのユーザが K4 から送信するメッセージの末尾に定型テキストを自動付加する場合に利用します。
ここにフッタを指定しない場合でも [ユーザの管理] や [K4 の管理] でメッセージフッタが指定されていれば、そちらのフッタが付加されます。 フッタ付加機能を中断またはオフにするには [K4 の管理]-[環境設定]-[送信時にフッタを強制付加] を [付加しない] にしてください。
このドメインのユーザが K4 にログインしたときに表示する管理者からのメッセージを任意の内容で指定します。メッセージのタイトルは K4 で赤色表示になります。段落以外の場所では強制改行を入れないでください。
タイトル、メッセージともに日本語が使えます。
ただし、全ドメインの全ユーザに対するメッセージは XMailCFG の [環境設定]-[K4 通知メッセージ] で、特定ユーザに対するメッセージは XMailCFG のメインメニュー [ユーザの管理] から指定することができます。ドメインに対するメッセージと個人に対するものとは同時に指定することができます。
本ページ冒頭の [ドメインの登録] を見てください。
この XMailCFG でウイルススキャンが可能になっている場合、以下のメニューが表示されます。
ウイルススキャンの詳細については "ウイルススキャン" ページを参照してください。
このドメインの全アカウント(メーリングリストを含みます)への到着メッセージを他のメールアドレスに転送します。
転送先は (1) ドメイン名を指定すれば転送先ドメインの同名ユーザあてに転送され、(2) メールアドレスを指定すればすべてのメッセージがそのアドレスに転送されます。
このドメインの全アカウント(メーリングリストを含みます)への到着メッセージを他の SMTP サーバにそのまま転送します。
[ローカルにも配信する] にチェックをつけると、転送メッセージのコピーがローカルサーバのアカウントにも配信されます。
リレー先は 192.168.1.1:8025 のようにポート番号を指定することができ、セミコロン( ; )で区切れば複数ホストも指定できます。 また、XMail とリレー先間の通信を SSL/TLS 化する設定(NeedTLS オプション)や、特定のローカル IP アドレスを指定(OutBind オプション)してフォワーダとの通信を指定することも可能です。以下の設定サンプルを参考にしてください。
1. はすべてのメッセージを smtp.domain.com に転送します。
2. はすべてのメッセージを 192.168.1.100 の TCP/8025 あてに転送します。
3. はすべてのメッセージを 192.168.1.100 に転送しますが、SSL/TLS での接続を試み、それで通信できない場合は通常の接続を行います(NeedTLS=1)。
4. はすべてのメッセージをローカルホストの 192.168.10.1(OutBind) から 192.168.1.100 に転送しますが、SSL/TLS での接続を試み、それで通信できない場合は接続をあきらめます(NeedTLS=2)。
5. はすべてのメッセージをまず 192.168.1.100 あてに転送することを試み、それが失敗した場合は次に 192.168.1.101 への転送を試み、それも失敗した場合は最後に 192.168.2.10 に転送します。
このドメインに関するすべてのデータを削除します。
ドメインを削除した場合、そこに含まれていたすべてのアカウントは直ちに無効になります。
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