環境設定 |
このページでは kml の環境設定を行います。kml の環境設定は XMailCFG を利用してください。
なお、本ページの記事はバージョン 0.0x の kml にもとづいています。
kml の運用を開始するためには以下の作業を行います。
なお、kml のグローバル環境情報はその cgi フォルダ内の config.local.cgi に保存されます。このファイルはインストール時には存在しませんが、XMailCFG から kml の環境設定を行うと自動生成されます。
config.local.cgi の内容フォーマットについては後記 [環境設定ファイル] を参照してください。
kml を使うためには、まず XMailCFG の [環境設定]-[XMailCFG 環境設定] で kml 関連の基本情報を登録する必要があります。
[kml インストールフォルダ] kml をインストールしたフォルダを C:\pub\kml のように指定します。この場所はウェブサーバからアクセスできる場所でなければなりません。
[kml データフォルダ] kml/XMailCFG から管理するデータ(個別アーカイブの環境設定データなど)が置かれるフォルダを C:\usr\kmlroot のように指定します。セキュリティのため、ウェブサーバから直接にアクセスできない場所を指定します。
kml のアーカイブ公開では XMail のメーリングリストアカウントに到着したメッセージのコピーを閲覧します。XMail はメーリングリストあてメッセージのコピーを残しませんが、XMailCFG のフィルタ機能 "受信ロギング" を利用すればそれが可能となります。
XMailCFG の [リストの管理] から公開アーカイブにしたいメーリングリストの設定メニュー "受信ロギング" を開き、ロギング機能をオンにしてください。
XMailCFG のメニュー [kml の管理] を開くと kml の環境設定をグラフィカルに行うことができます。
[グローバル環境設定] では kml の基本的な動作に関する設定を行います。
[kmlサイトのタイトル(テキスト/画像)] kml サイトは上下 2分割のフレーム構造になっていますが、その上部フレームにサイトのタイトルとして常時表示されるテキスト文字列または画像ファイルの名前を拡張子を含めて指定します。
デフォルトの画像 kml.gif は横 80 ピクセル×縦 28 ピクセルです。オリジナル画像に置き換える場合、縦サイズを同じにすると上部フレームに自然に納まるはずです。オリジナル画像は kml の image フォルダ内に置いてください。
[タイトル画像代替文字列] サイトのタイトルで画像ファイルを指定する場合、その代替文字列(alt 属性の値)を指定します。代替文字列とは、マウスで画像をポイントしたときにポップアップ表示される文字列です。何も指定しない場合、"kml" という文字列が表示されます。
[タイトル画像リンク先アドレス] タイトル画像をクリックしたときにオープンしたいウェブサイトがあればそのアドレスを指定します。ウェブサイトは新しいウインドウで開きます。
[管理者メールアドレス] kml で重大なエラーが起きたときに表示する連絡先メールアドレスを指定します。サイト運営者のメールアドレスと同じでもかまいません。このアドレスは kml が正常動作をしているときはどこにも表示されません。
[アーカイブリスト表示方法(ソート項目)] アーカイブ一覧を表示するとき、どの項目でソート(並べ替え)を行うかを選択します。ただし、[更新日] の場合は降順に、その他は昇順に表示されます。
[不正ホストアクセス拒否機能] 認証が必要なアーカイブに対して認証を迂回しようとした場合や、一定回数(デフォルトで 10 回)以上ログイン認証に失敗した場合など、kml システムへの不正アクセスと疑われる行為があった場合に、その IP アドレスからのアクセスを一定時間拒否するかどうかを選択します。アクセスを拒否する時間のデフォルトは 60 秒ですが、認証失敗の場合については個別アーカイブごとに変更することができます。
この機能を実行するとサイトのセキュリティが高まりますが、正しいユーザに迷惑がかかる可能性があることに注意が必要です。たとえば、プロクシなどからのアクセスの場合、一人の不心得者のためにそのプロクシの背後にあるすべてのホストが kml にアクセスできなくなってしまいます。
[投稿記事検索機能] kml による公開アーカイブ内で投稿メッセージの検索を実行するかどうかを選択します。
[ウェブ投稿機能] kml サイト内のフォームからアーカイブのメーリングリストあてに投稿できるようにするかどうかを選択します。
[ウェブ登録・削除機能] kml サイト内のフォームでアーカイブのメーリングリストに登録できるように、またそこから登録を削除できるようにするかどうかを選択します。
[ウェブ停止・再開機能] kml サイト内のフォームでアーカイブのメーリングリストからの配信を一時停止できるように、また停止後に再開できるようにするかどうかを選択します。
[ウェブ管理機能] 個別アーカイブの運営者に対し、kml サイトからそのアーカイブに対する環境設定を行えるようにするかどうかを選択します。
[検索フォームの表示] kml のメニューフレーム内に検索エンジンを利用するための 1行入力フォームを表示するかどうかを選択します。
[ページあたり表示投稿数] アーカイブ内のメッセージリストを表示するときの、1ページあたりの投稿記事数を指定します。
[最大表示投稿数] 1つのアーカイブで表示する投稿記事の総数を指定します。ただし、kml は投稿記事群のインデックスを作成してから個々の投稿を表示するため、あまり大きな数値を指定すると処理が重くなる可能性があります。
[管理用パスワード最小文字数] 個別アーカイブのウェブ管理用パスワードの最小文字数を指定します。ウェブ管理者はここで指定する長さよりも短いパスワードを管理ページから指定することはできません。セキュリティ向上のため、あまり短いパスワードを許可しないようにしてください。
[運営者名(組織名、個人名)] kml サイトの運営者としてサイト内で表示する組織名(会社名など)や個人名を指定します。省略することはできません。
[連絡先メールアドレス] 運営者に連絡可能なメールアドレスを指定します。運営者名とともに kml サイト内に表示することができます。表示しない場合でも指定する必要があります。
[連絡先メールアドレスの表示] 運営者のメールアドレスを運営者名とともに kml サイト内に表示するかどうかを選択します。
[郵便番号] 運営者住所の郵便番号を指定します。空白にできます。
[都道府県] 運営者住所の都道府県名を指定します。空白にできます。
[住所] 運営者の住所を指定します。空白にできます。
[電話番号] 運営者に連絡可能な電話番号を指定します。空白にできます。
[FAX 番号] 運営者に連絡可能な電話番号を指定します。空白にできます。
[ログイン有効時間] 認証ログインが必要なアーカイブにおいて、ログイン後にサイト内で活動できる時間のデフォルトを秒数で指定します。ただし、個別アーカイブでログイン有効時間を指定した場合、そちらが有効になります。
[ログアウト先 URL] 認証ログインが必要なアーカイブにおいて、ログアウトボタンを押したときに開くウェブサイトのデフォルトを指定します。ただし、個別アーカイブの環境設定でログアウト先を指定した場合、そちらが有効になります。
[不正操作時のリダイレクト先 URL] 認証ログインが必要なアーカイブを認証を迂回して閲読しようとした場合など、不正アクセスとみなされる事態が起きたとき、アクセス者を強制誘導するウェブサイトを指定します。
[ロギング] 認証ログインが必要なアーカイブに対するログイン動作やそこからのログアウト動作の記録を残すかどうかを指定します。
kml の環境設定ファイル(config.local.cgi)は以下のようになっています。ただし、kml のバージョンによって設定項目が増減する可能性があります。
admin = # 管理用ID(要暗号化) pass = # 管理用パスワード(要暗号化) mailroot = # XMail環境変数MailRootディレクトリ kmlroot = # kmlデータディレクトリ xmaildir = # xmail.exe存在ディレクトリ robot = # リストプロセッサメールアドレス scanner = # ウイルススキャンエンジン(フルパス) tz = 9 # タイムゾーン ctrlprt = 6017 # 接続先コントロールポート smtpprt = 25 # 接続先SMTPポート smtpsvr = localhost # 接続先SMTPサーバ smtphelo = xmail.dojo.jp # 接続時ハロードメイン名 ownername = xmail.dojo.jp # 運営者名 ownermail = info@xmail.dojo.jp # 運営者メールアドレス printmail = 0 # 運営者メールアドレスを表示する場合は1 zip = # 運営者郵便番号 state = # 運営者都道府県 address = # 運営者住所 phone = # 運営者電話番号 fax = # 運営者FAX番号 enablebanning = 0 # 不正ホストからのアクセスを一定時間拒否する場合は1 enablesearch = 0 # 記事の検索を許可する場合は1 enablecontribute = 0 # ウェブフォームから投稿を許可する場合は1 enablepostpone = 0 # ウェブフォームから停止・再開を許可する場合は1 enablesubscribe = 0 # ウェブフォームから登録・削除を許可する場合は1 enablewebadmin = 0 # 運営者に対して個別アーカイブの環境設定を許可する場合は1 sortmethod = 0 # アーカイブ表示方法(ソート項目) searcheigine = 0 # 検索エンジンの指定 1:google 2:yahoo! item = 20 # ページあたり表示記事数 maxarticle = 200 # 処理する最大メッセージ数 sysadmin = admin@xmail.dojo.jp # 管理者メールアドレス sitetitle = kml.gif # タイトル画像 imagealt = kml # タイトル画像代替文字列 imageurl = # タイトル画像リンク先アドレス loginttl = 3600 # ログイン有効時間 logging = 1 # ロギング実行で1 outurl = http://xmail.dojo.jp/ # ログアウト先URL passmin2 = 6 # ウェブ管理用パスワード最小文字数 redirecturl = http://xmail.dojo.jp/ # 不正操作時リダイレクト先URL |
1 行の定義は、(変数名) = (その値) になっています。区切り文字 = の前後の空白と値に続く空白以降または # 以降は無視されます。
admin =
XMail のコントロールサーバにアクセスするためのユーザ ID を指定しますが、XMail 固有の方法で暗号化する必要があります。XMailCFG から kml を管理すると暗号化は自動的に行われます。
pass =
XMail のコントロールサーバにアクセスするためのパスワードを指定しますが、XMail 固有の方法で暗号化する必要があります。XMailCFG から kml を管理すると暗号化は自動的に行われます。
mailroot =
XMail の MailRoot フォルダを指定します。
kmlroot =
kml から管理するデータが置かれるフォルダを C:\usr\xmail\kmlroot のように指定します。セキュリティのため、WWW サーバからアクセスできない場所を指定してください。ただし、CGI プロセスからはアクセスできないと困るので、アクセス権の設定を適切に行ってください。
xmaildir =
XMail.exe が存在するフォルダを C:\usr\xmail のように指定します。
robot =
XMailCFG においてリストプロセッサとして指定されているメールアドレスを指定します。
scanner =
ウイルススキャンプログラムへのフルパスを c:/tools/f-prot/f-prot.exe のように指定します。
tz = 9
タイムゾーンにおけるグリニッチ標準時に対する時差を指定します。日本では 9 時間の時差があります。
ctrlprt = 6017
XMail のコントロールサーバが使用する TCP ポート番号のうち kml からアクセスするポート番号を指定します。XMailCFG を利用して XMail を管理する場合、ここは必ず 6017 にします。
smtpprt = 25
XMail の SMTP サーバが使用する TCP ポート番号のうち kml からアクセスするポート番号を指定します。XMailCFG を利用して XMail を管理する場合、ここは必ず 25 にします。
smtpsvr = localhost
kml からアクセスする XMail のホスト名または IP アドレスを指定します。XMailCFG を利用して XMail を管理する場合、ここは必ず localhost または 127.0.0.1 にします。
smtphelo = xmail.dojo.jp
kml から XMail に SMTP 接続を行う場合の SMTP HELO ドメイン名を指定します。
ownername = xmail.dojo.jp
kml サイトの運営者名(組織名、個人名)を指定します。
ownermail = info@xmail.dojo.jp
運営者に連絡可能なメールアドレスを指定します。
printmail = 0
運営者のメールアドレスを運営者名とともに kml サイト内に表示する場合は 1 を指定します。
zip =
運営者住所の郵便番号を指定します。
state =
運営者住所の都道府県名を指定します。
address =
運営者の住所を指定します。
phone =
運営者に連絡可能な電話番号を指定します。
fax =
運営者に連絡可能な電話番号を指定します。
enablebanning = 0
認証が必要なアーカイブに対して認証を迂回しようとした場合や、一定回数(デフォルトで 10 回)以上ログイン認証に失敗した場合など、kml システムへの不正アクセスと疑われる行為があった場合に、その IP アドレスからのアクセスを一定時間拒否する場合、1を指定します。
enablesearch = 0
公開アーカイブ内で投稿メッセージの検索を実行する場合は 1 にします。
enablecontribute = 0
kml サイト内のフォームからアーカイブのメーリングリストあてに投稿できるようにする場合は 1 にします。
enablepostpone = 0
kml サイト内のフォームでアーカイブのメーリングリストからの配信を一時停止できるように、また停止後に再開できるようにする場合は 1 にします。
enablesubscribe = 0
kml サイト内のフォームでアーカイブのメーリングリストに登録できるように、またそこから登録を削除できるようにする場合は 1 にします。
enablewebadmin = 0
個別アーカイブの運営者に対し、kml サイトからそのアーカイブに対する環境設定を行えるようにする場合は 1 にします。
sortmethod = 0
アーカイブリストの表示方法を指定しますが、0 でタイトル名でソートし、1 で更新日でソートし、2 でメーリングリストのアドレスでそうとします。
searchengine = 0
kml のメニューフレーム内に検索エンジンを利用するための 1行入力フォームを表示するかどうかを指定しますが、0 でフォームを表示せず、1 で Google 利用のものを表示し、2 で Yahoo! 利用のものを表示します。
item = 20
アーカイブの記事一覧において、1ページあたりの記事数を指定します。
maxarticle = 200
1つのアーカイブで表示する投稿記事の総数を指定します。
sysadmin = admin@xmail.dojo.jp
kml で重大なエラーが起きたときに表示する連絡先メールアドレスを指定します。
sitetitle = kml.gif
kml サイトにサイトのタイトルとして常時表示すテキスト文字列または画像ファイルの名前を拡張子を含めて指定します。
imagealt = kml
サイトのタイトルで画像ファイルを指定する場合、その代替文字列(alt 属性の値)を指定します。
imageurl =
タイトル画像をクリックしたときにオープンしたいウェブサイトがあればそのアドレスを指定します。
loginttl = 3600
認証ログインが必要なアーカイブにおいて、ログイン後にサイト内で活動できる時間のデフォルトを秒数で指定します。
logging = 1
認証ログインが必要なアーカイブに対するログイン動作やそこからのログアウト動作の記録を残す場合に 1にします。
outurl = http://xmail.dojo.jp/
認証ログインが必要なアーカイブにおいて、ログアウトボタンを押したときに開くウェブサイトのデフォルトを指定します。
passmin2 = 6
個別アーカイブのウェブ管理用パスワードの最小文字数を指定します。
redirecturl = http://xmail.dojo.jp/
認証ログインが必要なアーカイブを認証を迂回して閲読しようとした場合など、不正アクセスとみなされる事態が起きたとき、アクセス者を強制誘導するウェブサイトを指定します。
この段階ではまた kml は使えません。個別のアーカイブをセットアップし、環境設定を行う必要があります。
"アーカイブの管理" ページへ進んでください。
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