XMailCFG 改版履歴
さても ―
率直なところ、XMailCFG はインターネットの先人たるハッカー諸氏から見れば未熟なツールであろうかと思います。
もし他の技術者が XMail に関心を持ったなら、もっと優れたツールが生まれたことでしょう。
しかし、苦心惨憺、長い時間を費やしているうちに見知らぬ心温かき人々の協力も得られ、その未熟もいくばくか成長することとなりました。
恐縮ながら今では少なからぬユーザ諸氏がいるようです。
さても、XMailCFG はまだ役に立ちますか? ではこうしましょう。― 作者が元気な限り XMailCFG は関連ツールとともにメンテナンスが続けられます。
現状の問題点
XMailCFG(K4/kml を含む) は 15 年にわたってメンテナンスが継続されていますが、以下の 2 点については情報や設定内容が古くなっています。
(1) MS 社のウェブサーバ IIS についての情報・設定内容
XMailCFG は 2015 年における MS 社の最新の IIS でも問題なく動作させられるはずで、ネット上にも体験記などがありますが、作者自身は十分な動作テストを行っていません。もし動かない場合、サポートサイトで相談してください。必ず動作させられるはずです。
(2) ウイルススキャン機能についての情報・設定内容
XMailCFG で対応をうたっているウイルススキャンソフトウェアはその後バージョンアップが行われたり、あるいは販売終了になっているにもかかわらず、作者はそれらのソフトウェアの動向を追跡していません。ウイルススキャンに関する現在の XMailCFG のほとんどの設定は無効になっている可能性があります。
IPv6 環境での運用について
(1) XMail は 1.25 バージョンから IPv6 にネイティブ対応となっていますが、対応する Windows バイナリは公開されていないため、あなたがソースコードからビルドしてそれを作成する必要があります。
(2) XMailCFG は IPv4 環境を前提としているため、IP アドレスを指定する XMailCFG のメニュー群は IPv6 環境ではすべて意味がありません。設定ファイル(TABファイル)への直接入力を行ってください。XMailCFG のその他の大部分のメニューは IPv6 版 XMail のためにもそのまま利用できます。
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■ 2.42d (2016/04/15)
- 一部の HTML メールが文字化けして表示される問題に対処しました。
- [セキュリティ]-[不正アクセス統計] においてページめくりが正常でなかったのを修正しました。
- [アンチ・スパム]-[SMTP接続数制限] による不正アクセスホスト登録でネットマスクが登録されない不具合を修正しました。
- [ユーザの管理] で各アカウントの主要ステータス表示に "SMTPデータ転送量" 項目を設けました。
- その他、文言の修正・変更等。
■ 2.42c (2016/03/14)
- セキュリティ機能強化の一環として [セキュリティ]-[SMTP データ転送量チェック] を新設しました。ここでは、SMTP 接続におけるデータ転送量(累計)を、アクセス元 IP アドレス、MAIL FROM アドレス、RCPT TO アドレスのそれぞれを検索キーにして指定期間の全ログをチェックできるようにしました。これにあわせ、[セキュリティ] メニュー内サブメニューを再構成しました。
- 同様に、[アクセスログ]-[SMTP アクセスログ] のログ詳細画面において、IP アドレス、MAIL FROM アドレス、RCPT TO アドレスのそれぞれを選択して、データ転送量を個別に表示できるようにしました。
- [不正アクセスホストの管理]-[不正アクセスホスト再構成] において、再構成時のサーバへの負荷を軽減するための変更・修正を行いました。
なお、フィルタ機能から自動再構成を行う場合の実行間隔の単位を "時間" から "分" に変更しました。前バージョンで時間指定を行っていた場合は再指定が必要です。
- XMail によるフィルタ機能は極めて便利ですが、メッセージ到着を起動トリガーにしているため、実行時刻を予定することができません。そこで、それを指定時刻に実行するためのトリガースクリプト(XMailCFG/setup/sendmail.pl)を用意しました。sendmail.pl は XMail あてに簡易メッセージを送信するためのものです。以下のように利用してください。
- sendmail.pl の先頭部分を適切に編集し、OS のスケジューラ(タスク/cron)等に登録します。これにより指定時刻に指定内容のメッセージを XMail あてに自動送信できるようになります。
- "インバウンド処理" または "アウトバウンド処理" のための任意のフィルタプログラムを作成し、XMailCFG の filters.in.cgi(SMTPセッション終了後処理)、filters.out.cgi(SMTPセッション開始前処理)、filters.post-rcpt.cgi(SMTP RCPT後処理)、filters.post-data.cgi(SMTP DATA後処理)、filters.pre-data.cgi(SMTP DATA前処理) のいずれかに組み込みます。組み込み先のフィルタ機能が有効かどうか XMailCFG の [フィルタの管理] で確認してください。
- 組み込み方法の実際は、filters.post-data.cgi の "任意のプログラム(スクリプト)をトリガー実行" 部分を参考にしてください。
- 組み込むプログラムでは、到着メッセージ情報(送信元 IP や From、To、Subject、本文等)を評価し sendmail.pl からの正規メッセージであることが確認できる場合だけ後続プログラムを実行するようにしてください。
- 今回は HTML ファイルの更新があります。
■ 2.42b (2016/03/03)
- サポートサイト掲示板における与太郎氏ほかの協力により、[不正アクセスホストの管理] ページに新たなサブメニュー [不正アクセスホスト再構成] を追加しました。XMail による最近の POP/SMTP アクセスログと XMailCFG による "フィルタ処理のログ2(XMailCFG)" を解析し、条件にマッチするホストを不正アクセスホストとして XMail の spammers.tab に自動登録します。また、不正アクセスのないホストを spammers.tab から自動削除します。
処理の結果、既存の spammers.tab を更新する場合は既存のものを spammers.yyyymmddhhmmss(年月日時分秒).tab のようにリネームして残します。
なお、XMailCFG 同梱の setup/spammers.pl は本機能を OS のスケジューラ(タスク/cron)等から定時実行するためのスクリプトです。先頭部分のいくつかの変数を適切に指定して利用してください。ただし、スクリプトはシフトJIS+CRLF で作成しているため、非 Windows 環境では EUC+LF に変換する必要があります。
- 前項機能を XMail のフィルタ機能を利用して自動実行できるようにしました。詳細は [不正アクセスホスト再構成] を見てください。
- 今回は HTML ファイルの更新があります。
■ 2.42a (2016/02/03) 本年も諸兄のご多幸を祈ります。
- [不正アクセスホストの管理] ページにおいて新規データ登録時に旧データが消えてしまう不具合を修正しました(サポート掲示板におけるさいとう氏のレポート)。消えたデータはエディタなどで MailRoot/spammers.tab を開き、1行につながったデータの適切な位置に改行を入れれば回復できます。
- サポートサイト掲示板におけるびびんぱ氏の協力により、[セキュリティ]-[添付の履歴] において、添付ファイルをチェックするメッセージの条件を指定できるようにしました。任意のIPアドレスまたは送信者アドレス、あて先アドレスを指定すると、それぞれについて指定条件にマッチするメッセージのみをチェックの対象にします。IPアドレス等を指定しない場合、すべての到着メッセージをチェックします。
- 任意の凍結メッセージやスプール内メッセージを他の任意のあて先にそのまま送信(転送)できるようにしました。
- その他の変更・修正等。
■ 2.42 (2015/11/19)
メッセージの検索機能、メッセージアーカイブのダウンロード機能を追加しました。
- メッセージの検索機能について。
- 各メールストア内のメッセージ一覧ページにおいて検索フォームを表示し、ヘッダまたはボディを対象にキーワード検索を可能にしました。
- キーワードが部分一致するものを検索します。大文字・小文字と半角・全角は同一視し、複数項目指定でアンド検索を、同一項目内複数キーワード(スペース区切)でオア検索を行います。ただし、ワイルドカード指定、正規表現には対応していません。
- 添付ファイルの有無も検索できます。
- メッセージアーカイブのダウンロード機能について。
- 各メールストア内の全メッセージまたは検索で発見されたメッセージを ZIP アーカイブにしてダウンロードできます。
- メッセージはオリジナルのままで、または解析したうえでアーカイブにすることができます。
- 解析してアーカイブにする場合、そこに添付ファイルを別途含めることができます。本文は文字コードを EUC/JIS/シフトJIS から選択できます。
- [ご注意]
- 管理上やむをえない場合の機能です。利用にあたってはプライバシー保護に最大の注意を払ってください。
- メールストア内に大量のメッセージがある場合、処理にあたりサーバに高い負荷がかかります。また長時間を要することがあります。
- 処理にあたり XMailCFG の temp フォルダ内に作業ファイルを作成します。十分なディスク領域があるか注意が必要な場合があります。
- 2.41l で [不正アクセスホストの管理] メニューにおいてホスト一覧をソートして表示・保存するようにしましたが 、これに問題があることが小豆氏の指摘(サポート掲示板参照)で分かりました。よって、元の仕様に戻しましたが、大量登録時の管理の不便さを改善するため以下のようにしました。
- 新規登録フォームをページ上部に移動しました。
- フォームから IP アドレスを指定して、既登録かどうかをチェックできるようにしました。
- 登録行を "上へ" または "下へ" 移動できるようにしました。
- 問題がない場合、全データを IP アドレス第1オクテットでソートして保存できるようにしました。
■ 2.41l (2015/10/18)
大量スパム時代において [アンチ・スパム]-[スパムホストの管理] はシンプルながら有用なメニューです。そこでそれを再構成しました。スクリプトだけでなく HTML ファイルの変更もあります。
- メニュー名を [スパムホストの管理] から [不正アクセスホストの管理] に変更しました。またこのメニューを [セキュリティ] メニュー内にも配置しました。
- 同メニューにおいて、登録済みの個々の IP アドレスにつき最近 30 日間の不正アクセス状況を XMail ログからチェックできるようにしました。最近の不正アクセスが観察されない場合にホスト一覧からの削除を検討できます。
- ホスト一覧の視認性と登録データの操作性を改善するため、項目の再配置や着色等を行いました。また、ホスト一覧は IP アドレス第 1 オクテットでソートして表示するようにしました。
- ホストは [不正アクセスホストの管理] メニューから直接登録できるほか、[POP3アクセスログ]、[SMTPアクセスログ]、[フィルタ処理のログ2(XMailCFG)] などからも登録できましたが、メッセージ内容を表示する各ページからも Received: フィールド中の IP アドレス文字列を選択して登録できるようにしました。
- <修正> 添付ファイルの一括削除機能に不具合(不完全削除)があったのを修正しました。(みけにゃんの指摘)
■ 2.41k (2015/10/07)
HTML ファイルの更新、画像ファイルの追加があります。
- [セキュリティ] メニュー内に新たに [添付の履歴] メニューを追加し、インバウンドまたはアウトバウンドのメッセージについて添付ファイル情報を収集できるようにしました。添付ファイルはローカルに保存でき、閲覧・ダウンロードが可能です。この機能の実行はサーバに大きな負荷をかける場合があり、またそのディスク領域を急激に消費することもあるので、システム運用上の弱点につながる可能性があります。運用には十分な注意が必要です。
- [リストの管理] から "MLメンバーの管理" において "登録" を実行すると既存のメンバー情報(氏名等の拡張情報)が削除されてしまう不具合を修正しました。
- [凍結メッセージの管理] や [POP/SMTP不正アクセス統計] 等、表示まで時間がかかるメニューの実行時に "しばらくお待ちください..." メッセージとアイコンを表示することにしました。(気休め?)
- 配布物の肥大化を避けるため、"XMail 1.x コンバータ(1to2.cgi)" と "XMail 1.24 環境設定スクリプト(xmailenv124.cgi)" を本バージョンから同梱しないことにしました。
- その他、README 謝辞の更新、文言の変更等があります。
■ 2.41j (2015/08/31)
[SSL/TLS の管理] メニューを再構成しました。XMail で SSL/TLS を試してみませんか?
- 関連メニュー全般において文言・内容を改訂しました。HTML ファイルも更新されています。
- "OK、話は分かった。 で、どうすればいい?" という人のために [クイックスタート] サブメニューを追加しました。
- 証明書等作成時の署名アルゴリズムを SHA-2 で統一しました。
- サブメニュー [証明書の管理] を以下のように拡張しました。
- [インストール済み証明書の管理] メニューを追加しました。XMail の MailRoot 内にインストールされて現用中の秘密鍵(server.key)と公開鍵(サーバ証明書、server.cert)の内容を表示し、両者が正しいペアであるかどうかをチェックします。また不要な証明書を削除できるようにしました。
- [証明書のインストール] フォームを追加しました。XMailCFG で作成した証明書や他のシステムで作成した証明書(中間 CA 証明書を含む)を本フォームから XMail にインストールできます。
- 以下は、単一のコモンネームによる証明書のみセットアップする環境ではとくに注意する必要はありません。
複数のコモンネームによる証明書を XMail で運用しようとした場合、本版では以下の未検証の問題と、制限事項があります。ユーザ諸氏のフィードバックを求めます。
- XMail(1.27) でそもそも複数の秘密鍵と証明書(公開鍵)のセットを運用できるのかどうか不明です。以下は "できる" とした場合のセットアップについての考察と XMailCFG 実装の説明です。
- XMail は 1 組の server.cert と server.key のみで SSL/TLS を運用するため、複数の証明書に対応するためには、それらをすべて server.cert に収容すると考えるほかはないので、本版の XMailCFG では server.cert に複数の証明書をインストール可能にしましたが、実際に XMail がそれらを区別して適切に動作するかは未検証です。
- XMail の README によれば、XMail は中間 CA 証明書を処理できるようです。本版の XMailCFG では OpenSSL の通常の作法に従い、それを server.cert の末尾(サーバ証明書の後方)にインストールできるようにしました。
- 秘密鍵については、複数のそれを管理する場合の煩雑さを考慮し、本版の XMailCFG では 1 個の秘密鍵を共用する仕様としています。すなわち XMailCFG を使用してサーバ証明書や証明書署名要求(CSR)を作成するとき、常に共通の秘密鍵を使用します。また、XMail への秘密鍵のインストールでは、複数の証明書がある場合でも server.key に単一の秘密鍵を収容します。
- 前項に関連し、現版の XMailCFG では異なる秘密鍵を持つ複数の証明書を管理することはできません。
- 秘密鍵が共通であることは、万一それを盗まれた場合の危険性がすべての証明書に及ぶことを意味します。秘密鍵の秘匿に最善の配慮をしてください。
[余談] たとえば Apache のような、IP アドレスとコモンネームや証明書関連ファイルを結びつける定義ファイルを現状の XMail は持たないので、複数証明書のサポートはまだなのかもしれません。しかし、ホストが複数 IP を持ち、DNS が適切にセットアップされており、またコモンネームごとに公開鍵と証明書の正しいペアがあれば、適切に SSL/TLS サービスを実行する方法はあるのではないかと思われます。ひょっとすると XMail はすでにそれを実装しているかもしれないということで今回のチャレンジがありました。ソースを読めば分かるのでしょうが、時間も能力も……。さてしかし、思い出してみましょうか。XMail の設計ポリシーはシンプル イズ ベストです。XMail にそのような複雑さ(や親切さ)を望むのは無理? つまり、今回のチャレンジは無意味!?
■ 2.41i (2015/07/09)
SMTP 認証アカウントはアカウント乗っ取り攻撃の標的になる可能性があります。
十分に複雑な ID とパスワードでシステムを運用できるよう管理者は工夫してください。
- [セキュリティ]-[POP/SMTPパスワード強度チェック] で、SMTP認証アカウントのパスワードについても強度チェックを行うようにしました。
- [アクセスログ]-[SMTPアクセスログ] の詳細において、"メッセージID"(XMailによる固有ID) と "SMTP認証ID" を追加表示するようにしました。"メッセージID" については到着メッセージの追跡に役立ちます。"SMTP認証ID" については、たとえばアカウント乗っ取り攻撃等の場合に、どのアカウントが不正利用されているかを確認することができます。
- [アクセスログ]-[SMAILアクセスログ] の詳細において、"メッセージID" を追加表示するようにしました。[SMTPアクセスログ] とあわせ、メッセージの追跡に役立ちます。
- [アンチ・スパム]-[スパムホスト] で、登録された IP アドレスの DNS 正引き名を表示できるようにしました。
- [オプション]-[スプール内メッセージ閲覧・強制削除] で、XMail のスプール(MailRoot/spool)内に存在する待機(未配信)メッセージの一覧とその内容表示、エラーログ(配信できない理由を記録)の表示を可能にしました。個別に削除することもできます。ただし、非常に多くの待機メッセージがある場合、本機能はまだ実用性に欠けます。
- [SSL/TLSの管理] で CSR(証明書署名要求) を作成するとき、SHA-2 アルゴリズムで署名することにしました(SHA-1 が非推奨となったため)。
- その他の細かな変更・修正。
- 今回のアップデートでは HTML ファイルも更新されています。
■ 2.41h (2015/05/21)
引き続きスパマーとの闘争の一助です。
- [セキュリティ] メニューに新たなメニューとして [POP/SMTP不正アクセス統計] を追加しました。
ここでは XMail の POP3/SMTP アクセスログと XMailCFG によるフィルタのログとを最近の 14 日間について検索し、不正アクセスとみなされるものを抜き出してアクセス元 IP アドレスごとに一覧表示します。とくに "不正アクセス数" について注目してください。"不正アクセス数" が数百回以上となる場合、あなたの XMail がアカウント乗っ取り攻撃を受けた可能性があります。数千回以上ならほぼ確実にそうでしょう。あきらかに不正アクセス元と思われる IP はスパムホストとしてそのまま登録することができます。
- [アクセスログ] メニューや [セキュリティ] メニューなどから不正アクセス元 IP をスパムホストとして登録するフォームにおいて、その IP について DNS の PTR リソースレコード(ドメイン名)を表示するようにしました。安易にスパムホスト登録を行うと副作用が大きい場合があるので、その予防のための参考情報としてドメイン名を見てください。ただし、PTR リソースレコードの取得では少し待たされる場合があります。
- あなたの XMail が実際に乗っ取られた場合、あるいは悪意ある正規ユーザがあなたの XMail をスパム送信サーバとして実際に利用した場合、あなたの奮闘でそれらの不正利用を停止させたとしても、XMail のスプール(MailRoot/spool)内には多数の未送信スパムが残っている可能性があります。それらを削除するための新メニュー [オプション]-[スプール内メッセージ強制削除] を追加しました。
- サーバが実際に不正利用された場合の対応について参考情報を提供する [非常事態対策] ページを [セキュリティ]、[アンチ・スパム]、[アクセスログ] の各メニュー内に用意しました。
- [環境設定]-[XMailCFG環境設定] で拡張変数を指定・変更できるようにしました。
■ 2.41g (2015/04/09)
アカウント乗っ取り攻撃が目に余りますね。スパマーとの永い闘いを覚悟しなければならないようです。
- [セキュリティ]-[添付ファイル一括削除] 等において対象拡張子の評価が正しく行われない場合があったのを修正しました(みけにゃん報告)。
- [ファイルの管理] でファイルのタイムスタンプが1ヶ月ずれて表示されるのを修正しました(nonbeさん報告)。
- POP/SMTP 不正アクセス対応(スパム送信や乗っ取り攻撃への対応)を素早く行うための機能拡張を行いました。
- XMailCFG で表示するアクセスログのうち、以下のページで閲覧できるデータから不正アクセス行(赤色背景色)の IP を選択してポップアップウインドウを開き、
そのまま直ちにスパムホスト IP として登録できるようにしました。
・POP3 アクセスログ
・SMTP アクセスログ
・フィルタ処理のログ1(XMail)
・フィルタ処理のログ2(XMailCFG)
- 登録時にはマスク値を指定でき、また全データをソートして保存することができます。
- データの登録先は XMail の spammers.tab です。登録済みデータの管理は XMailCFG の [アンチ・スパム]-[スパムホストの管理] を利用してください。
なお、spammers.tab 参照によるアクセス拒否は XMailCFG の [SMTPアクセスログ] の詳細画面で各行のステータスが "SNDRIP=EIPSPAM" となります。
- スパム対策やローカルアカウント乗っ取り対策を強化するため、従来 [セキュリティ] メニュー内にあった [SMTP接続数制限] サブメニューを内容を強化して [アンチ・スパム] メニュー内に移動しました。
- 単位時間(デフォルトは30分)あたりの同一 IP からの SMTP 接続数をカウントし、指定数を超えた場合に接続を拒否します。
- 単位時間あたりの同一 IP からの同一 MAIL FROM による RCPT TO 数(Bcc/Cc/Toの合計)をカウントし、指定数を超えた場合に接続を拒否します。
- その他、拒否時の管理者通知機能やメッセージ保存機能など、いくつかの機能オプションを追加しました。
この機能は運用に注意が必要です。詳細は同メニュー内のヘルプを見てください。
- アカウント乗っ取り攻撃に対抗するには、ローカルユーザに強度の高いパスワードを使ってもらうのが一番です。そこで、それらのパスワードの強度をチェックする新たなメニュー [セキュリティ]-[POPパスワード強度チェック] を設けました。
- TCP/25 ポートを SMTP 受信専用で使用するための新たなメニュー [セキュリティ]-[SMTP TCP/25 リレー拒否] を設けました。この機能を利用する場合、リレー用ポートとして TCP/587 などをローカルユーザに開放してください。
- 可読性を高めるため表示フォントを変更しました。
■ 2.41f (2015/01/03) 謹賀新年。本年も諸兄のご多幸を祈ります。
- XMail の運用レポート(CSV添付付き)を送信するためのメニュー [オプション]-[運用レポート送信] を追加しました。レポート内容は以下の通りです。
- XMail が動作しているかどうか。
- XMail の全アカウント数、ユーザアカウント数、メーリングリストアカウント数、メーリングリスト購読者数。
- すべてのユーザについて、それぞれの POP/K4 最終ログイン日時やメールボックス使用量、メッセージファイル数など(使用量が制限値を超えている場合は警告)。
- すべてのユーザ/メーリングリストについて、それぞれのメールストア内フォルダ(受信ロギングや K4 などで使用)の使用量やファイル数など。
本メニューから実行しているスクリプトは XMailCFG の setup フォルダ内にある report.pl です。
これは Windows のタスクなどに登録すれば任意の時刻に自動実行できるようになります。
- この場合、report.pl は使用開始前にエディタなどで先頭部分のいくつかの変数を適切に設定する必要があります。
- タスク等からの場合、Windows システムドライブと XMail インストールドライブの空きディスク容量も追加レポートします(指定値より少なくなっている場合は警告)。
これらの情報をまとめたカンマ区切り(CSV)データ(名前は XMailReport**.csv)も添付ファイルとして送るので任意の表計算ソフトウェアで運用情報を管理することができます。
なお、本機能では 1000KB を 1MB として計算しており、1024KB=1MB とした場合とは差異があります。気になる場合は report.pl を修正してください。
- 大画面モニタ時代に合わせ、フォームデザインの細部を見直しました。
- [ユーザの管理]-[主要ステータス] で詳細情報を追加しました。
- [ユーザの管理]-[新規登録] で "ドメインのデフォルト情報" を表示できるようにしました。
- [ファイルの管理] において、サーバ上の任意の場所にアクセスする方法を付記しました。
- ヘルプ等の文言修正。
- 事情により作者のメールアドレスを cop@hunet.jp に変更しました。
■ 2.41e (2014/08/02)
- 連続する4字以上の数字がドメイン名に含まれるとき、[ユーザの管理] や [リストの管理] の "主要ステータス" で不正なリンク文字列が表示される不具合を修正しました。
- メールストアやキャッチオールフォルダ等にある任意のメッセージを内容を変更せず任意のあて先にそのまま転送できるようにしました。
- [ユーザの管理] の "主要ステータス" でメールストア使用状況を詳細に表示するようにしました。
- その他の細かな修正・変更・拡張。
■ 2.41d (2014/07/03)
- 事情によりサポートサイトを http://xmail.dojo.jp/ (XMail道場) に変更しました。諸氏にはリンクの変更をお願いします。
- [ユーザの管理] や [リストの管理] でアカウントを削除するとき、メッセージファイルなど関連ファイルをバックアップとして ZIP 書庫で残せるようにしました。バックアップファイルは XMailCFG の [ファイルの管理] メニューから閲覧・操作できます。
- [アクセスログ] でログを一括削除するとき、(1) ZIP 書庫にバックアップを残せるようにし、(2) ZIP 化の便宜のために全ログを 1ページで表示するオプションを追加しました。ログファイルは XMailCFG の [ファイルの管理] メニューから閲覧・操作できます。
- [ユーザの管理] のユーザ一覧で "詳細表示" 機能を利用できるようにしました。全アカウントについてメールボックスや K4 の利用状況などを一覧表示し、たとえば "メールボックスフル" により SMTP サービスが利用不可となっているユーザを直ちに確認することができます。XMail による "メールボックスフル" の判定では mailbox フォルダ(または Maildir/new ディレクトリ)の使用量のみチェックし、許可容量と比較します。K4 等により作成された他のフォルダの使用量については XMail は関知しないので注意が必要です。
- [環境設定]-[XMailCFG環境設定] に設定項目 "デフォルトのメールボックスサイズ" を追加しました。ユーザアカウントを新規作成するとき、許可するメールボックスサイズのデフォルト値をキロバイトで指定します。何も指定しない場合、デフォルト値は MailRoot/userdef.tab の MaxMBSize 定義に従います。
- Windows Server 2008(R2)/2012(R2) 環境において XMailCFG から Windows システムフォルダへのアクセスに問題が多いので、(1) [環境設定]-[XMailCFG] でシステムフォルダにおける SSL ライブラリの存在チェックやそこへのそれらのコピーを行わないようにし、(2) [SSL/TLSの管理] において XMail インストールフォルダ(XMail.exe のインストール場所)でそれらをチェックするようにしました。XMailCFG の SSL 関連メニューは引き続き問題なく動作するはずです。これにあわせ、[環境設定]-[XMailCFG環境設定] で SSL ライブラリ関連の設定メニューを削除しました。
- その他の細かな修正・変更。
■ 2.41c (2014/03/16)
- [重要]
2.41b バージョンにおいて、「SMTP DATA 前処理用フィルタ」または「SMTP RCPT 後処理用フィルタ」をオンにすると、
すべての到着メッセージが接続拒否になってしまう不具合を修正しました。
作者はこれらの 2つのフィルタをオフにして運用していたため気付くのが遅れました。申し訳ありません!!!
- [セキュリティ]-[添付ファイル一括削除] で、ZIP ファイル内の拡張子検索を可能にしました(みけにゃんの提案とコード提供)。
- [セキュリティ]-[添付ファイルによる受信拒否] メニューを追加しました。添付のあるメッセージの受信を拒否することができます(みけにゃんの提案がヒント)。
- SMTP DATA 後処理によるスパムフィルタが正しく動作しない場合があったのを修正しました(みけにゃんありがとう)。
- 凍結メッセージに対する一部の処理が正しく行われない場合があったのを修正しました。
- Linux 等、非 Windows 環境に XMailCFG を移植しやすいようにスクリプト内容と動作の変更を行いました。
- フォルダ(ディレクトリ)の区切り文字をバックスラッシュ(¥)からスラッシュ(/)に変更しました。
ただし、パスの指定では引き続きバックスラッシュが使えます(保存時に変換します)。
- サービスの登録、レジストリの操作については非 Windows 環境では実行できないようにしました。
- CtrlClnt コマンドは OS を判別して実行します。手修正の必要はありません。
- 非 Windows 環境では $mailbox 変数のデフォルトが Maildir/new になるようにしました。
- スクリプトの shebang は setup.pl を perl から実行すれば OS を判別して修正します。
作者は CentOS 6.2 上で手直し作業を行いましたが、テストは完全に(?)不完全です。
諸氏から詳細なエラー報告があれば対応に努力します。
なお、XMailCFG/K4 を非 Windows 環境で動作させるためには関連ディレクトリへの適切なアクセス権の設定が必要です。
- その他の細かな修正・変更、readme.html の改訂など。
■ 2.41b (2014/01/10)
- K4 0.94b の環境設定に対応しました。新しい K4 では "ビッグファイル受領" 機能がサポートされます。これは E-mail に添付できないほど大きなサイズのファイルをウェブサイトを介して受け取れるようにするものです。K4 でビッグファイル受領機能を利用するためには以下のようにしてください。
- [K4の管理]-[環境設定]-[メールボックスの管理] で適切な設定を行う。
- [ユーザの管理]-[K4アクセス権] で個別ユーザにその利用を許可する
ビッグファイル受領機能で受け取ったファイルは K4 上で、または XMailCFG の [ファイルの管理] で管理することができます。
- [環境設定]-[XMail修復セットアップ] で、既存の mailusers.tab ファイルや MailRoot/domains フォルダがあればリネームしてそれらを残すようにしました。
■ 2.41a (2013/11/08)
- [ Windows Server 2008(R2)/2012 + IIS 7/8 で動作検証]
IIS 環境下での運用について不具合報告が多いので、Windows Server 2008(R2)/2012 上の IIS で動作の細部を広範に見直し、多数の修正・変更を行いました。
本件についてはサポートサイトにおけるみけにゃんの大きな貢献がありました。みけにゃんに敬意を表します。
- ActivePerl の一部の無料バージョンで ppm による Image::Size モジュールのインストールを実行できないため、該当バージョン環境において [ファイルの管理] メニューから画像ファイルを表示しようとすると致命的エラーになってしまう不具合を修正しました。
- 添付ファイル名に JIS 半角カナが使用されている場合に、文字化けまたはダウンロードエラーになることがあるので、
緊急措置として (unknown.拡張子) というファイル名で取り扱うことにしました。
- [ドメインの管理] において各ドメインのデフォルトのアカウント情報を表示するようにしました。
- [オプション]-[データ送信] で、既存のメッセージファイルをそのまま送信できるようにしました。
また、フォームへ送信データを入力する場合、JIS コードでデータを送出するようにしました。
■ 2.41 (2013/10/19)
- [動作仕様の変更]
添付ファイル削除機能で拡張子のないファイルの削除を行うかどうかを選択できるようにしました。
- これまで拡張子のないファイルはすべて無条件に削除していましたが、本バージョンからは [添付ファイル一括削除] ページで "拡張子のないファイルも削除する" にチェックをつけた場合にその動作となるように変更しました。
- [添付ファイル一括削除] をオフにした場合で個別ユーザが [添付ファイル削除] をオンにする場合、拡張子のないファイルの取り扱いは [添付ファイル一括削除] ページの設定に従います。
- K4 0.94(EUC/UTF) の環境設定に対応しました。新しい K4 には "ビッグファイル送付機能" が追加されています。これは E-mail に添付できないほど大きなサイズのファイルをウェブサイトを介して送付可能にするものです。K4 でビッグファイル送付機能を利用するためには以下のようにする必要があります。
- [K4の管理]-[環境設定]-[メールボックスの管理] で適切な設定を行う。
- [ユーザの管理]-[K4アクセス権] で個別ユーザにその利用を許可する
- 新しい K4 を支援するため、[ファイルの管理] においてビッグファイル保管フォルダなどのファイル操作を可能にしました。これにより以下の場所のファイル・フォルダが本メニューから管理できることになります。
- XMail の MailRoot¥domains 以下の場所
- XMailCFG で [全受信メッセージのロギング(Catch All)] を実行している場合、そのロギング場所
- XMailCFG で [添付ファイル一括削除] を実行している場合、添付ファイルの格納場所
- XMailCFG の作業フォルダ(tempフォルダ)
- K4 の [ビッグファイル送付] 機能で利用するファイル格納場所(利用可能な場合)
- K4 の [ファイルの管理] で利用するファイル格納場所(利用可能な場合)
- K4 の作業フォルダ(tempフォルダ、利用可能な場合)
- その他の細かな修正・変更。
■ 2.40d (2013/09/30)
- [XMailCFG環境設定] で MailRoot など XMail の動作に関わる変数が変更された場合はレジストリやサービスの再登録が必要となるのに、
それを自動実行できなくなっていた不具合を修正しました。
- [ユーザの管理]-[K4アクセス権] で設定内容の一部が記録されない場合があったのを修正しました。
- [リストの管理] で、"タグごみの削除に努力" 動作を改善しました。
- Windows Server 2008 R2 以降の環境で IIS を利用して基本セットアップを行う場合に不具合レポートが多いので、対処法をそれぞれのページで説明するようにしました。
- 受信メッセージの振り分け機能について質問が多いのでセットアップ手順を改めて書いておきます。
- XMailCFG または K4 で振り分け機能を利用するためには [XMailCFG環境設定] で "受信メッセージの振り分け" を "実行する" にします。
- XMailCFG ユーザが振り分け機能を利用するためには、[ユーザの管理]-[受信メッセージの振り分け] で振り分けをオンにします。
- K4 で振り分け機能を利用するためには [K4環境設定]-[メールボックスの管理] で "メールボックスの管理" を許可した上で、"振り分けの指定" も許可し、
さらに [ユーザの管理] から個別ユーザの [K4アクセス権] で "振り分けの指定" にチェックをつけます。
- 与太郎氏の実験により、iSCSI(Internet Small Computer System Interface) 技術を使用すれば XMail の MailRoot をネットワーク上の任意の Windows Server 2008 サーバ上に設置できることが確認されています。セットアップ概要は以下の通りです。
- 以下の場所から iSCSI ターゲットをダウンロード
http://www.microsoft.com/ja-jp/download/details.aspx?id=19867
Windows Server 2008 R2、Windows Server 2008 R2 SP1 に対応。
- 必要なら、以下の場所から iSCSI イニシエータをダウンロード
http://www.microsoft.com/en-us/download/details.aspx?id=18986
Windows 2000 Sp4 以降、Windows Server 2003 SP1 以降、Windows XP SP2 以降に対応。
ただし、Windows Vista 以降、Windows Server 2008 以降にはイニシエータが標準搭載(管理ツール内)。
ダウンロード版は英語版で、Windows 標準搭載のものとはインターフェースが多少異なる場合があります。
- iSCSI ターゲットを MailRoot を設置する側のサーバにインストール
ダウンロードファイルを実行(展開)すれば iSCSITarget_public.msi が現れるのでそれを実行します。
インストール時のオプションはすべてデフォルトで OK です。
これにより管理ツールに [Microsoft iSCSI Software Target] が作成されます。
- 必要なら iSCSI イニシエータを XMail.exe が置かれるサーバ(PC)にインストール
Windows XP や Windows Server 2003 に XMail をインストールする場合にはインストールが必要です。
インストール後、iSCSI イニシエータを開き、イニシエータ名を確認しておきます。
(Initiator Node Name または iSCSI Qualified Name という項目を見ます)
- iSCSI ターゲットを作成(MailRoot を設置するサーバ側の作業)
管理ツールの [Microsoft iSCSI Software Target] を開き、iSCSI ターゲットを作成します。
(1) iSCSI ターゲット名に任意の名前をつけます。
(2) IQN 識別子には前項で確認したイニシエータ名を指定します。IPアドレスなどでも可。
- iSCSI ターゲット用の仮想ディスクを作成(MailRoot を設置するサーバ側の作業)
(1) [Microsoft iSCSI Software Target] で前項で作成したターゲットを選択して右ボタンメニューを開く。
(2) "iSCSIターゲット用の仮想ディスクの作成" を実行。
(3) "ファイル" の指定で仮想ディスクファイル(拡張子は必ず.vhd)のフルパスを指定。
(4) "仮想ディスクのサイズ" では、MB 単位でサイズを指定。ユーザ数に応じ、十分なサイズにしてください。
- iSCSI イニシエータから iSCSI ターゲットにログオン(XMail をインストールするサーバ側の作業)
[iSCSI Initiator] を起動し、ターゲットを登録(ターゲットのIPアドレスやDNS名を指定)し、ログオンする。
- (イニシエータ側のマシンで) 管理ツールのディスクの管理を開きます。
(1) 新しいディスクが追加されたのを確認。
(2) それを初期化、ボリュームの作成、フォーマット、ドライブ文字の割り当てを行います。
(3) これで iSCSI ターゲット上のディスク領域をローカルディスクとして利用可能になります。
- 新しいローカルディスク(実体はリモートディスク)に MailRoot 構造を作成または既存環境からコピーします。
- (イニシエータ側のマシンで) 既存のローカルディスクに XMail をインストールします。
- (イニシエータ側のマシンで) XMailCFG で基本セットアップを行います。
■ 2.40c (2013/08/08)
- UTF-8 版 K4 0.93a に対応しました。
- 環境設定は EUC 版と同様に [K4の管理] で行うことができます。
- [ファイルの管理] で UTF-8 テキストファイルも内容を表示できるようにしました。ただし、完全ではありません。
- その他の細かな修正・変更。
■ 2.40b (2013/04/26)
- 添付ファイル削除機能の利用で、添付ファイル名に空白文字が含まれる場合、指定外のファイルが削除されることがあったのを修正しました。
- [ファイルの管理] で任意のフォルダ以下のファイル・フォルダを ZIP 書庫に圧縮できるようにしました。
- [メルマガの管理]-[ファイルの管理] で、現在の XMail アカウントの一覧をファイルに出力できるようにしました。
- ユーザやメーリングリストについて所属組織(会社名など)を登録できるようにしました。
- K4 0.93(2要素認証、添付ファイルのインライン表示、予定表の利用等を追加) の環境設定に対応しました。
- その他の細かな修正・変更。
■ 2.40a (2013/02/27)
- メッセージ内容一覧表示でメッセージ数が多いと表示に時間がかかりシステムへの負荷も大きいため、ページ分割して表示するようにしました。
デフォルトではページあたり 30 個の表示を行いますが、config.local.cgi に "x_viewmsg_items=100" などと拡張変数を記述すればそれに従います。この変数は XMailCFG の更新時もそのまま維持されます。
- [ファイルの管理] でファイルのタイムスタンプを表示するようにしました。
■ 2.40 (2013/01/06) 謹賀新年、 本年も諸兄のご多幸を祈ります。
作者は本年 65 歳になります。
XMailCFG/K4/kml のメンテナンスを始めてから 12 年で、なんとまあ早いものですね。今や頭頂には白雪もありません。
知人によれば作者は「人生の晩年」だそうですが、それでもすこぶる元気ですので、ユーザがあるうちは執念深くメンテナンスを続けるつもりです。
これまで長くご支援いただいている諸兄に深く感謝します。今後も、本当に、お互いに、大いに前進を続けたいものです。
- 新しいメニュー [ファイルの管理] を追加しました。MailRoot/domains 以下にある設定ファイルやメッセージファイルを管理できます。
- 運用中のシステムでは、管理上やむをえない場合にのみこのメニューを利用してください。
法令を尊重し、無用にプライバシーを侵害することのないよう配慮してください。
- 指定ドメイン以下のフォルダツリーを表示し、ファイルの内容表示やダウンロード、コピー・移動・削除・リネーム、フォルダ作成、ファイルのアップロードが可能です。ただし、システムフォルダ(XMail/XMailCFG/K4 で管理するフォルダ)は移動・削除・変更はできません。
- ファイルがテキストファイルならその内容を表示します。インターネットメールであると思われる場合は解析して表示します。バイナリファイルの場合、ダウンロード動作になります。
- 必要ファイルを削除・変更しないよう、最大限の注意を払ってください。 XMail 管理下のファイル(TABファイル)を削除・変更すると正常なサービスが行えなくなります。ただし、削除するファイルは XMailCFG の Recycled フォルダ内に保存できるので、万一の場合は復活が可能です。
- 1ファイル1メッセージ形式のインターネットメールであれば、XMail の MailRoot 構造の中にそれらを収容すれば、他システムによるファイル群であっても管理することができます。
- 表示領域やサーバへの負荷を考慮し、フォルダツリーの表示は最大 3 階層です(デフォルト)。これより深い階層にあるファイルやフォルダは表示されません。ただし、ファイルやフォルダをコピー・移動する場合、その内部のファイルやフォルダは階層の制限なく処理は行われます。 3 階層以上を表示したければ、XMailCFG の config.local.cgi 内に "x_file_depth=5" などと拡張変数を記述してください。この変数は XMailCFG の更新時もそのまま維持されます。
- 本バージョンでは CGI ファイルだけでなく、HTML ファイルや画像ファイルも増えています。忘れずにコピーしてください。
- アクセスログ中の IP アドレスを個別に逆引き表示できるようにしました。
- K4 0.92c の環境設定に対応しました。
■ 2.39c (2012/10/27)
- 2.39b で [グループの管理] でグループ一覧が表示されなくなっている不具合を修正しました。
- これまで [環境設定]-[バックアップ/リストア] では、Windows 付属の xcopy.exe コマンドを使用していましたが、システムファイルの使用はアクセス許可の設定などで問題が多いため、perl(とそのモジュール)を使用する方法に改めました。
また、バックアップ内容についても見直し、XMail/XMailCFG を直ちに再利用できるよう、必要なフォルダ/ファイルをすべてバックアップ/リストアするようにしました。
さらに、バックアップでは既存のバックアップがある場合はそれをリネームして残すようにしました。リストアでも既存の MailRoot がある場合はそれをリネームして残します。
- その他の細かな修正・変更。
■ 2.39b (2012/10/14)
- 64 ビット環境で [XMailCFG環境設定] を行いレジストリの内部更新が必要な場合に正常なレジストリ書き込みが行えなかったのを修正しました。[基本セットアップ]-[レジストリの登録] からは正常でした。
- メーリングリストメッセージへのヘッダ・フッタの付加機能で、本文が Base64 エンコードされている場合に正しくそれらを挿入できなかったのを修正しました。
- [基本セットアップ] を確実に実行するため、以下の変更・拡張を行いました。IIS ユーザの支援を主な目的としています。
- 全スクリプトのカレントディレクトリ変更部分を簡素化しました。副作用として Windows XP 付属の IIS(バージョン番号 5.1) で誤動作の可能性があります。
- [基本セットアップ] に [動作環境チェック] メニューを設け、必要な動作環境が準備できているかチェックするようにしました。
- [動作環境チェック] では関連ファイルの書き込みや変更が行えるか、レジストリへの書き込み結果などもチェックします。
- [サービス] メニューの実行で失敗する場合、エラー詳細を表示するようにしました。
- その他、XMail/XMailCFG のセットアップに関するヒントなどを加筆しました。
■ 2.39a (2012/07/23)
- [リストの管理] でドロップダウンリストメニューの一部が [ユーザの管理] のものになってしまう不具合を修正しました。
- [リストの管理]-[ヘッダ/フッタ] で、UTF-8 メッセージについてヘッダ/フッタを正しく付加できるようにしました(ActivePerl 5.8以上が必要)。
- [スパムメッセージの管理] または [スパムホストの管理2(S25Rチェック)] で Subject:を加工する設定にした場合、K4 でそれを認識できない場合があったのを修正しました。
- [ユーザの管理]、[リストの管理] でドメイン名でソート表示する場合、ドメインの境界線を表示するようにしました。
- [XMailCFG環境設定]-[Recieved:ローカルアドレス置換] に "-" と指定することで IP アドレスを削除できるようにしました。
- [XMailCFG環境設定] で、SSL ライブラリファイル(libeay.dll, ssleay.dll)を Windows の system32 フォルダ内にコピーするかどうかを選択できるようにしました。
- [オプション]-[メッセージ表示] で、ローカル PC 上の任意の場所にある任意の電子メールファイルを指定し、その内容を表示できるようにしました。
- その他の修正・変更。
■ 2.39 (2012/01/03) 謹賀新年、 本年も諸兄のご多幸を祈ります。
- SPF(Sender Policy Framework) 送信ドメイン認証を利用可能にしました。
しかし一般的な用途ではスパム対策としてはあまり期待できないようです。サーバの負荷を高めてしまうだけかも(汗)。
互いに SPF 対策を行った閉域的なネットワーク内で利用してください。
- SPF は送信者メールアドレスの正当性をチェックします。XMailCFG のフィルタからの利用では、ActivePerl の Mail::SPF モジュールが必要ですが、[アンチ・スパム]-[SPF 送信ドメイン認証] からそのインストールが可能です。
- SPF 送信ドメイン認証では 1通の電子メールの到着ごとに DNS サーバへの問い合わせが発生し、場合によってはその応答を数秒間待つことになります。短時間に多くの電子メールが到着する環境では、これはメールサーバへの大きな負荷となる可能性があります。SPF をオンにしたときシステムに遅延など顕著な障害が発生する場合は SPF の利用を開始する前に DNS 環境の現状を再検討してください。
- 数百件以上のメルマガ送信の場合、ブラウザのタイムアウト表示になってしまうことがあるので、送信状況を遂次表示するようにしました。
- ポストマスターまたはメーリングリストプロセッサのいずれかが無指定の場合、メルマガを送信できない場合があったのを修正しました。
- 一部の環境で jcode.pl 由来の動作不具合があるようなので、jcode.pl(2.13) を以下のように変更しています。
[684行] &init_z2h_euc unless defined %z2h_euc; → &init_z2h_euc unless %z2h_euc;
[693行] &init_z2h_sjis unless defined %z2h_sjis; → &init_z2h_sjis unless %z2h_sjis;
- その他の修正・変更。
■ 2.38a (2010/11/13)
- [XMailCFG環境設定] を実行すると、更新内容によっては XMail のレジストリ情報の一部が初期化されることがある不具合を修正しました。
- テキスト形式のメルマガで本文データが EUC で送られるため文字化けして表示されるのを修正しました。
- IIS 環境でもメルマガ機能を利用できるようにしました。
- その他の修正・変更。
■ 2.38 (2010/08/11)
- メルマガ送信機能を搭載しました。スパマー諸君は使ってはいけません!!!
- XMail ユーザアカウントや任意の個人・組織あてにメルマガを送信できます。
- マクロ機能でメルマガ内に送信先名(個人名や組織名)などを自動挿入できます。
- テキスト形式や HTML 形式、メーラエクスポートのメッセージをメルマガとして送信できます。
- 送信前にメルマガをプレビューできます。テスト送信機能もあります。
- 添付ファイルつきメルマガを送信できます。
- 送信済みや未送信のメルマガ、ひな形のメルマガを管理できます。
- 送信履歴参照機能があります。
- [XMailCFG環境設定] で、XMail の SSL 証明書(server.cert, server.key)が揃っていない場合は XMail の SSL/TLS 機能をオフにするようにしました。
- [XMail環境設定] で、SSL 証明書が揃っていない場合は SSL/TLS 機能を有効にできないようにしました。
■ 2.37a (2010/07/19)
- 新たに "MailRootバックアップフォルダ" と呼ぶ機能を追加しました。
これは、あなたが XMail の MailRoot 以下のデータをローカルシステム上の他の場所にバックアップしている場合に、バックアップ先メールボックス内のすべてのメッセージファイルを解析・表示します。
この機能を利用するためには、[XMailCFG 環境設定] の設定項目 "MailRoot バックアップフォルダ" にバックアップが存在するフォルダを指定する必要があります。指定フォルダ内は XMail の MailRoot 標準構造をしていなければなりません。ただし、本メニューでは実際には MailRoot/domain 以下を参照しているだけなので、MailRoot 内のその他のフォルダや XMail 設定ファイル(TABファイル)はなくてもかまいません。
メニューは [ユーザの管理]-[MailRootバックアップフォルダ] で利用できます。
メッセージを検索する場所は以下の通りです。
- XMail のメールボックス (MailRoot/domains/DOMAIN/USER/mailbox、K4 の受信トレイ)
- XMailCFG/K4 で拡張されたメールボックス
- XMailCFG 受信ロギングフォルダ (メーリングリストアカウントも表示)
- K4 送信トレイ
- K4 受信フォルダのすべて
- K4 送信フォルダのすべて
- K4 下書きフォルダ
- K4 ひな形フォルダ
- K4 ごみ箱フォルダ
- K4 迷惑メールフォルダ
- [グループの管理]-[メンバーへ同報] で、同報には成功するものの送信先が存在しないという結果メッセージが表示される不具合を修正しました。
- [グループの管理]、[ドメインの管理]、[リストの管理] でも [メールボックス情報] メニューを表示するようにしました。表示はそれぞれの管理メニューに対応した内容になります。スクリプトファイルを変更(common_mailbox.cgi)したので、旧 user_mailbox.cgi は削除してください。
- その他の修正・変更
■ 2.37 (2010/05/03)
- 本バージョンは XMail 1.24-1.27 に対応しています。
- [レジストリの登録] が 64ビット Windows に対応しました。この件は xmail.dojo.jp における Ryou 氏の協力によります。
- [ユーザの管理] に新メニュー [メールボックス情報] を追加しました。
(1) MailRoot に実在する全アカウントフォルダの使用状況(使用量やメッセージ数)を一覧で表示します。
(2) XMail メールボックス、受信ロギングフォルダ、迷惑メールフォルダ内のメッセージを閲覧できます。
(3) メールボックス制限を超えたフォルダについては赤字で警告表示します。
- [ユーザの管理] における個別アカウントの "主要ステータス" ページの新たな表示項目として "アクセスログ" を設け、該当アカウントについて POP、SMAIL、SMTP それぞれのアクセスログを参照できるようにしました。SMAIL、SMTP では送信者アドレスやあて先アドレスなどが該当アカウントと一致するものを表示します。ただし、送信者アドレスは詐称(なりすまし)が可能であることに注意が必要です。また、全ログファイルから検索を行うため、ログファイルが多い場合は処理に時間がかかります。
- [スパムホストの管理(S25Rチェック)] と [スパムメッセージの管理] から XMail のホワイトリスト定義ファイル(smtp.ipprop.tab)を参照できるようにしました。
- [セキュリティ]-[SMTP送信保留] で承認用 URL が正しく保存されない不具合を修正しました。
- K4 0.92 の環境設定に対応しました。
K4 の新機能 "ログイン制限" を利用するには [K4の管理]-[環境設定]-[セキュリティ] で "個別ログインIP制限" を "許可する" にしてください。
- その他の修正、変更。
■ 2.36d (2009/12/16)
- [セキュリティ]-[SMTP ホワイトリストの管理(ドメイン名ベース)] において、ドメイン名ベースの SMTP ホワイトリスト定義ファイル(smtp.hnprop.tab)を XMailCFG から無効化・復活できるようにしました。
smtp.hnprop.tab が存在する場合、内容が空であっても XMail によるホワイトリストのチェックが行われ、 SMTP クライアントのドメイン名が逆引きできない場合、その接続が "Service not available(-37), closing transmission channel" などと強制終了されることが http://xmail.dojo.jp における掲示板への投稿で確認されたからです。
該当エラーを回避するには、(1) 可能なら該当ドメイン名について DNS で逆引きできるようにする、(2) smtp.hnprop.tab を削除またはリネームなどで無効にする(今回実装)、などがありますが、(2) の場合はドメイン名ベースのホワイトリスト機能を利用できなくなることに注意してください。
ただし、XMail の現在の動作はスパム対策の一つとみなすこともできます。あなたのメールシステムの運用方針をよく検討した上で対応を行ってください。
- 添付ファイル削除機能において、拡張子を指定する選択的な削除が機能しなくなっていた不具合と、削除通知メッセージが文字化けする不具合とを修正しました。
- [オプション]-[凍結メッセージの管理] において、"凍結理由" リンクを追加しました。メッセージサイズが非常に大きい場合、これまでその内容の解析に過大な負荷がかかってタイムアウトする場合がありましたが、"凍結理由" からはエラー内容のみを即時に表示します。管理者にはうれしい?
- [リストの管理]-[アカウント情報] の "Subject:付加のタグ" のオプションとして "タグごみの削除に努力" を追加しました。Subject:にタグを付加している場合、関連コメントが繰り返されてメッセージの件名にタグが何度も入ってしまうことをできるだけ防ぐための機能です。ただし、ごみの削除は完全ではありません。
- [リストの管理] に新メニュー "自動応答" を追加しました。メーリングリストの停止や削除について購読者に通知できます。これは http://xmail.dojo.jp/ の掲示板 "XMailCFG" の "#253 メーリングリスト宛メールへの自動応答" における Ryou 氏の投稿のおかげです。なお、自動応答が有効なメーリングリストでは購読者へのメッセージの配信は行われません。旧版用スクリプト user_autoreply.cgi は削除してください。
- [リストの管理] に新メニュー "LAN内通知" を追加しました。メーリングリストへの投稿を指定アドレスあてに通知できます。旧版用スクリプト user_netsend.cgi は削除してください。
- XMailCFG/temp/attachments の添付ファイル残骸を [ユーザの管理] の実行タイミングで削除するようにしました。
■ 2.36c (2009/08/30)
- メーリングリストメンバーの登録で、そのメーリングリストのアドレスは登録できないようにしました。無限ループ防止のためです。
- XMail 1.24 以降の環境で C++ランタイムが不足して XMail の動作に不具合があるケースが多くなったため、該当するエラー時に Microsoft .NET Framework や Visual C++ 再頒布可能パッケージのダウンロードサイトを表示するようにしました。
- エラーメッセージの修正など、いくつかの細かな修正・変更を行いました。
■ 2.36b (2009/07/31)
- a-squared Command Line Scanner でウイルススキャン結果の解析に失敗する不具合を修正しました。
- ESET Smart Security V3.0/ESET NOD32 アンチウイルス日本語版 V3.0 で検出ウイルス名を出力するようにしました。
- ESET Smart Security V4.0/ESET NOD32 アンチウイルス日本語版 V4.0 に対応しました。
- [環境設定]-[XMailCFG環境設定] に新たな設定項目 "Received:削除" を追加しました。有効にするとアウトバウンドメッセージ(ローカルの XMail を経由して外部に送られるメッセージ)中のすべての Received:ヘッダを削除します。
このオプションによりあなたの XMail の情報を隠せるわけではありません。このオプションをオンにしても、接続先 SMTP サーバではメッセージの Received:ヘッダ内にあなたの XMail の情報が記録されます。このオプションで削除するのはあなたの XMail までの経路情報や送信ホスト情報だけです。
- [アンチ・スパム]-[スパムホストの管理2(S25Rチェック)] で XMail 動作ホストから DNS が正常に利用できているかどうかを確認するようにしました。
- 例外の追加などの便宜をはかるため、以下のメニュー内にアクセス者(管理者)の IP アドレスを表示するようにしました。
- ユーザの管理: [LAN内通知]、[POPアクセス許可]
- セキュリティ: [SMTPホワイトリストの管理(IPベース)]、[SMTPアクセス許可]、[SMTPリレー許可]、[SMTP接続数制限]、[SMTP送信保留]-[対象アカウント]、[添付ファイル一括削除]、[CTRLアクセス許可]、[FINGERアクセス許可]、[POPアクセス許可]
- アンチ・スパム: [スパムホストの管理2(S25Rチェック)]-[ホワイトリスト]、[GLSTの管理]、[スパムメッセージの管理]-[基本設定]、[スパムメッセージの管理]-[除外指定]
- K4の管理: [環境設定]-[基本設定]、[環境設定]-[セキュリティ]
- kmlの管理: [アーカイブの管理/個別環境設定]-[基本設定]、[アーカイブの管理/個別環境設定]-[ウェブ管理]
- 環境設定: [XMailCFG環境設定]
- 基本セットアップ: [レジストリの登録]、[基本セキュリティ]、[SMTPリレー許可]
■ 2.36a (2009/07/21)
- 主として国内において <aa..@bbb.jp> や <aa..aa@bbb.jp>、<..aa@bbb.jp>、<"aa.."@bbb.jp> など RFC に準拠しないメールアドレスが公然と使用されてメールサーバ管理者を悩ませていますが、これらに対応する XMail ローカライズ版が xmail.dojo.jp で有志により公開されたのに合わせ、その環境設定を行えるようにしたバージョンです。XMailCFG 付属のフィルタもこれらのメールアドレスに対応した修正を行いました。
- XMail のオリジナル版をインストール/セットアップします。
- XMail Server サービスを停止し、ローカライズ版のバイナリファイルをオリジナル版または既存のローカライズ版に上書きします。
- XMailCFG 2.36a 以降の [環境設定]-[XMail環境設定] から "ローカライズ版専用設定" オプションで追加機能をオン・オフします。
- XMail Server サービスを開始します。
- ローカライズ版は http://xmail.dojo.jp/download/ からダウンロードできるものがサポート対象です。
- ローカライズ版の詳細は http://xmail.dojo.jp/bbs/ の "XMail" セクションの該当記事を参照してください。
- ローカライズ版は限られた環境でしかテストされていません。既存システムを置換する場合、十分な動作テストを行ってください。
ただし、実行ファイルのウイルスチェックやソースレベルの悪質コードのチェックは XMailCFG の作者側でも行っています。
- ローカライズ版公開バイナリのコントロールコマンド(CtrlClnt.exe)は不具合に見舞われる可能性があります。
XMail がクラッシュしたり極端に動作が遅い場合は 1.24 オリジナル版のコントロールコマンドで既存のものを置き換えてください。
■ 2.36 (2009/06/29)
- XMail 1.26(2009/06/28公開) に対応しました。1.26 はバグフィクスが主です。
本版は XMail 1.25 のためにもそのまま利用できます。K4 は 0.89i 以降が対応します。
【重要】 1.26 付属のコントロールコマンド CtrlClnt.exe には引き続き不具合があるようです。1.24 付属のコマンドを利用するようにしてください。 XMailCFG から XMail を管理する場合、1.24 付属のコマンドを利用することによる XMail/XMailCFG への影響はありません。
- Windows Server 2008(SP1、日本語版 32 ビット版) + IIS 7.0 での動作を確認しました。
- [アンチ・スパム]-[迷惑メールフォルダの管理] などで、スパムと判定したメッセージを正規ユーザのメールボックスに戻せない場合があったのを修正しました。
■ 2.35f (2009/06/03)
- 重要な修正があります。スパムメッセージのブラックホールアドレス(ローカルアドレス)への転送機能を利用しているユーザは本修正を速やかに適用することを強く推奨します。メッセージヘッダに "X-Spam-Flag: NO" をつけるスパマーが登場しました。このようなメッセージが XMailCFG のフィルタによりスパム判定された場合、システム内でループが発生する可能性があります。このようなメッセージが短時間かつ多量に到着した場合、システムは過負荷となり、サービス停止に追い込まれる可能性があります。この問題は、もし悪用されれば XMail ホストに対する DOS 攻撃を許すことになります。
- [環境設定]-[XMailCFG環境設定] で、ActivePerl のバージョンチェックによる一部のスクリプト(common_viewmsg.cgi, confirm.cgi, frozen.cgi, smtpdefer_common.cgi)の書き換えが行われない不具合を修正しました。5.8 バージョンより古い ActivePerl を利用している環境において該当スクリプトを利用するメニューが実行できなくなる可能性がありました。
- [セキュリティ]-[SMTP送信保留] で、通知メッセージが文字化けする場合がある不具合を修正しました。
- その他の修正・変更。
■ 2.35e (2009/05/17)
- [リストの管理] から個別リストのサブメニュー [ホワイトリストの管理] を開くと、ドロップダウンリストメニューがユーザ対応のものに変ってしまう不具合を修正しました。
- [メッセージ送信]、[データ送信]、または [グループの管理] や [ユーザの管理]、[リストの管理] から送信したメッセージの記録は、従来 XMailCFG の temp/sendmail.log に記録し、[オプション]-[送信記録] で参照していましたが、詳細情報の管理のため XMailCFG の messages フォルダ内にメッセージ内容をそのまま保存することにし、[アクセスログ]-[全送信メッセージロギング] から参照することにしました。ただし、古い記録(temp/sedmail.log)はインポートされません。
- フィルタ処理におけるあて先アドレスの解析にドメインエイリアステーブルも見るようにしました。
- メッセージの内容表示でインターネットアドレスやメールアドレスをリンク表示するようにしました。
- メッセージの内容表示で、ボディ全体が名前のない画像データとなっている場合も一時ファイル名で画像を取り出せるようにしました。
- その他の修正・変更。
■ 2.35d (2009/04/12)
- [アンチ・スパム]-[迷惑メールフォルダの管理] で、スパムメッセージの一括削除が失敗するのを修正しました。
- [ユーザの管理]、[リストの管理] 内に [ホワイトリストの管理] メニューを追加しました。アカウントごとにスパムチェックを行わない送信者アドレスを登録することができます。指定アドレスが到着メッセージの MAIL FROM:アドレスまたは From:アドレスに完全に一致する場合、そのメッセージに対しては [アンチ・スパム] メニュー内の [スパムホストの管理2(S25Rチェック)] と [スパムメッセージの管理] によるスパムチェックを行いません。
- [kmlの管理]-[アーカイブの管理/個別環境設定] で、"kml公開" 項目の表示内容を "公開中"、"非公開"、"公開予定"、"公開終了"、"停止中"、"未設定" などと詳細に表示するようにしました。
- [セキュリティ]-[SMTP接続数制限] で超過接続に対してセッションを切断するときの SMTP 応答コードとメッセージを指定できるようにしました。"451 Pease try again later" などとすることができます。
- [フィルタの管理] にヘルプメニュー "SMTPセッションとフィルタ" を追加しました。XMail 対応のオリジナルフィルタを準備するときの参考にしてください。
- [環境設定]-[XMailCFG環境設定] に ActivePerl のバージョンを表示するようにしました。
- その他の修正・変更。
■ 2.35c (2009/03/27)
- メーリングリスト投稿メッセージの Subject:にタグを付加している場合で、Subject:が UTF-8 エンコードだった場合にタグが正常に入らない不具合を修正しました。
- [アンチ・スパム]-[迷惑メールフォルダの管理] で、誤ってスパムと判定したメッセージを正規ユーザのメールボックスに移動する機能が機能しない場合があったのを修正しました。
- [ユーザの管理]-[受信メッセージの振り分け] で、振り分け先に迷惑メールフォルダを追加しました。
- [アンチ・スパム]-[スパムホストの管理2(S25Rチェック)] に [ホワイトリスト2] メニューを追加しました。特定あて先へのメッセージをすべて受け取りたい場合に利用できます。また、スパム対策について不満を持つローカルユーザについて一時的にフィルタリングを停止するためにも利用できます。
- その他の修正・変更。
■ 2.35b (2009/03/20)
- [アンチ・スパム]-[迷惑メールフォルダの管理] においてメッセージファイルの一括削除が機能しない不具合を修正しました。
- [アンチ・スパム]-[スパムホストの管理2(S25Rチェック)] において、スパムホストへの応答コードとメッセージを任意に指定できるようにしました。何も指定しない場合、これまで通り XMail 既定の応答コード/メッセージになります。
- S25R チェックによりスパムと判定したメッセージには、これまで "X-S25R-Check: 1" という拡張ヘッダを付加していましたが、判定者や判定理由、応答コードが分かるように、"X-S25R-XMailCFG-Check: 1; NonFQDN(x.x.x.x, RC:451)"、"X-S25R-XMailCFG-Check: 1; BlackList(x.x.x.x, RC:550, yy.yy.yy)"、"X-S25R-XMailCFG-Check: 1; DefaultRule(x.x.x.x, RC:451, yy.yy.yy)" のように付加することにしました(x.x.x.xはIPアドレス、RC:451は応答コード、yy.yy.yyはDNS逆引名)。それぞれ、"逆引き名が見つからない"、"ブラックリストテーブルにマッチ"、"フィルタリング基本条件にマッチ" の場合に該当します。
- [アクセスログ]-[フィルタ処理のログ3] において、"処理内容" と "応答コード" を表示するようにしました。処理内容は "Reject(切断)"、"Forward(付加情報をつけてセッション継続)" に、応答コードは "451"、"550" などユーザ定義のものを表示します。
- [アンチ・スパム]-[スパムメッセージの管理]-[条件検索] で "検索対象フィールド" にいくつかの拡張ヘッダを追加しました。また、"ヘッダ全体"、"標準ヘッダ全体"、"拡張ヘッダ全体" という選択肢も追加しました。
- その他の修正・変更。
■ 2.35a (2009/03/15)
- S25R チェックによる応答コードが 500 番台に固定されてしまう XMail の現状の問題を緩和するため、S25R チェックによりスパムホストと判断された場合でもそのまま SMTP セッションを継続し、後続するフィルタシステムで最終的なスパム対策を行えるようにしました。この場合、XMailCFG の S25R チェックは以下のように動作させることができます。
- Subject:フィールドの先頭に "[S25R-Spam]" などのように任意の文字列を付加し、スパムをそのまま行かせることができます。
- "X-S25R-Checked: Yes" などのようにヘッダ内に任意の拡張フィールドを挿入し、そのまま行かせることができます。
この機能を利用する場合、S25R チェックは SMTP DATA 後処理で実行する必要があります。
- [アンチ・スパム] メニュー内に、迷惑メールフォルダを一括して管理するためのサブメニュー [迷惑メールフォルダの管理] を追加しました。全アカウントの迷惑メールフォルダを単一ページで管理できます。ただし、迷惑メールは K4 からユーザ自身に管理させるようにしましょう。
- その他の修正。
- ※html フォルダ内のファイルも更新してください。
■ 2.35 (2009/03/13)
スパム誤判定対策として本バージョンから XMailCFG/K4(0.91) で迷惑メールフォルダ機能を利用できるようにしました。
スパム対策は、メンテナンスに苦労を強いられるのにユーザからのクレームがあるなど管理者にとって割に合わない作業です。
本機能があればあなたは少しだけ楽になるかもしれません。
- [アンチ・スパム] メニュー内の [スパムホストの管理2(S25Rチェック)] または [スパムメッセージの管理] から実行するフィルタ処理によりスパムと判定したメッセージについて、もしそのメッセージのあて先がローカルユーザである場合、該当ユーザのメールボックス内に spam という名前のフォルダを作成してそこへメッセージを保存することができます。
- あて先が非ローカルユーザの場合、任意のローカルアカウントのメールボックス(mailbox)またはローカルディスクの任意の場所を指定してメッセージを保存できます。
- spam フォルダ内のメッセージは、あて先がユーザアカウントである場合は K4 の新たなメニュー [迷惑メール] から管理できるほかに、管理者のファイル操作で mailbox フォルダへ移動することで通常メールとしてメーラなどから扱うことができます。あて先がリストアカウントの場合、logs フォルダへ移動することで受信ロギングメッセージとして扱うことができます。
- spam フォルダ内のメッセージは 30 日経過後の適切なタイミングで XMailCFG のフィルタまたは K4 から自動削除されます。
- この機能を実行するためには XMailCFG で以下のようにしてください。
- [S25Rチェック] による迷惑メールを保存するには、[アンチ・スパム]-[スパムホストの管理2(S25Rチェック)]-[基本設定] において、"迷惑メールフォルダ機能を利用する。" にチェックをつけます。必要に応じその他のオプションもチェックします。ただし、S25R チェックは "SMTP DATA 後処理" で実行する必要があります。[フィルタの管理] メニューから該当フィルタをオンにしてください。
- [スパムメッセージの管理] によるスパムメールを保存するには [アンチ・スパム]-[スパムメッセージの管理]-[基本設定] において、"あて先がローカルユーザなら迷惑メールフォルダに入れる" にチェックをつけます。
- スパム対策の現状では、管理上のトラブルを避けるためにはユーザ自身にスパムかスパムでないかの最終的な判断をしてもらうのが一番です。そこで K4 を利用しましょう。以下のようにしてください。
- K4 はバージョン 0.91 以降をインストールする必要があります。できるだけ ActivePerl 5.8 版を利用してください。
- [スパムホストの管理2(S25Rチェック)]、[スパムメッセージの管理] ページで迷惑メールフォルダ機能の利用を実行します。
- [K4の管理]-[環境設定]-[基本設定] において "迷惑メールフォルダ機能の利用" を "許可する" にします。
- K4 ユーザに迷惑メールフォルダ機能についてアナウンスします。
これによりユーザが K4 にログインすると [迷惑メール] というメニューが表示されるようになり、そこから通常のメッセージ操作が可能になります。たとえば、ユーザは迷惑メールフォルダ内の任意のメッセージを選択してそれを正常メールとして受信トレイに戻すことができます。
- 【ご注意】 迷惑メールフォルダ機能を利用すると短時間のうちに大量のディスクスペースを消費する可能性があり、またサーバへの負荷が高くなる可能性があります。[全受信メッセージのロギング(Catch All)] を併用している場合はとくに注意が必要です。管理者はサーバの状態を継続的に監視してください。
そのほか、[リストの管理]-[MLメンバーの管理] でメンバーの登録情報を更新したとき所属ドメイン情報が正しく保存されない不具合を修正しました。
■ 2.34a (2009/03/01)
- ログ参照ページが各所に散在してメンテナンス上の不都合と思われるので、[アクセスログ] トップページにおいて
(1) S25R チェック(スパムホストのチェック)による全ログを閲覧できるようにしました。
(2) ブラックホールアドレスのメールボックス内にあるスパムメッセージの一覧を閲覧できるようにしました。
(3) SMTP 送信保留ページを開けるようにしました。
(4) 全受信メッセージロギング(CatchAll)によるメッセージ一覧を閲覧できるようにしました。
- S25R チェックを SMTP RCPT 後処理で行うか SMTP DATA 後処理で行うか選択できるようにしました。
- SMTP 認証による接続であればスパムチェックを行わないオプションを追加しました。
- HTML エンティティでエンコードされたメッセージに対するスパムチェック条件を変更しました。
- [GLSTの管理] メニューを [セキュリティ] メニュー内から [アンチ・スパム] メニュー内に移動しました。
- その他の修正・変更。
■ 2.34 (2009/02/18)
アンチ・スパム対策の一つとして S25R チェックを可能にしました。S25R チェックは浅見秀雄氏提案のスパム対策方式で、http://www.gabacho-net.jp/anti-spam/anti-spam-system.html に詳細情報があります。試したところ非常な効果があるので、XMailCFG で実装することとしました。
- S25R チェックの運用のためには DNS と正規表現の知識が必要です。これらについて自信がない場合、デフォルトの設定で運用してください。
- 正規の接続を拒否してしまわないため、すべてのローカルユーザに SMTP 認証を強制してください。SMTP 認証を利用できないユーザはホワイトリストに登録してください。
- XMailCFG による S25R チェックは、XMail の "SMTP RCPT 後処理用フィルタ" 機能を利用します。この機能をオンにしてください。
- スパムホストからの接続と判定した場合、セッションの強制終了を行います。Postfix などでの実装のように応答コードを制御することはできません。
■ 2.33b (2009/02/12)
- [リストの管理]-[MLメンバーの管理] で、(1) 文字化けが発生し、(2) 許可属性の変更に失敗する場合があるのを修正しました。
- [リストの管理]-[メールボックス閲覧] で解析表示の場合はメッセージの管理情報を表示しないようにしました。
- [アンチ・スパム]-[スパムメッセージの管理] において、新たなオプション "メッセージボディ内に HTML エンティティ表記が 10 個以上連続していればスパムとみなす" を追加しました。HTML エンティティ表記とは、たとえば "バイアグラ" を "バイアグラ" とする表記法です。スパムフィルタをくぐり抜けるためのあの手この手の一つとして使われます。
- [アンチ・スパム]-[スパムメッセージの管理] におけるスパムメッセージ閲覧画面で、誤ってスパム処理されたメッセージを正規あて先メールボックスに移動できるようにしました。エイリアス名のあて先にも対応します。
■ 2.33a (2008/12/21)
- スパムと判定されたメッセージが K4 のごみ箱に入らない不具合を修正しました。
- ユーザレベルの添付ファイル削除で、拡張子を指定する選択的な削除が実行できない不具合を修正しました。
- 添付ファイルの拡張子による選択的な削除で、ファイル名が UTF-8 エンコードの場合に一律に削除されてしまう不具合を修正しました。
- [セキュリティ]-[全受信メッセージのロギング(CatchAll)] で XMail 管理情報の処理が不適切となる場合があったのを修正しました。
- [セキュリティ]-[全受信メッセージのロギング(CatchAll)] でロギング済みメッセージを閲覧できるようにしました。
- [リストの管理]-[MLメンバーの管理] で、登録または削除できるメールアドレスに一部の記号文字を使用可能にしました。
- [ユーザの管理]-[メールボックス閲覧]、[アンチ・スパム]-[スパムメッセージの管理] などからのメッセージ一覧表示において複数メッセージを選択・指定しての一括削除に対応しました。
- [アンチ・スパム]-[スパムメッセージの管理] に、Subject:フィールドとボディ(本文)の双方が空のスパムメッセージを直ちに捨てるためのオプションを追加しました。
- その他の修正・変更。
■ 2.33 (2008/11/27)
K4 0.90 に対応する XMailCFG です。K4 0.90 では掲示板機能が搭載されました。
新しい K4 で掲示板を利用するには以下のようにします。
- [K4の管理]-[環境設定]-[掲示板] で掲示板の利用を許可し、グローバル環境を適切に設定します。
- [K4の管理]-[掲示板の管理]-[新規作成] で新しい掲示板を作成します。
- [K4の管理]-[掲示板の管理]-[掲示板一覧]-[アカウント管理] で該当掲示板へのアクセス許可を設定します。
- 必須ではありませんが、アクセスを許可するユーザについては [ユーザの管理]-[K4アクセス権]-[掲示板ハンドル名] に該当ユーザのハンドル名を指定することができます。
- 準備完了です。
その他、修正・変更分は以下の通りです。
- 空メール投稿によるメーリングリストへの登録・削除が失敗する不具合を修正しました。
- スパムメッセージのブラックホール転送が失敗する不具合を修正しました。
- [セキュリティ]-[SMTP送信保留] において添付ファイル付きメッセージのみ保留するためのオプションを追加しました。また、関連ログを年月日で区切って削除できるようにしました。
- [アンチ・スパム]-[スパムメッセージの管理]-[基本設定]-[ブラックホールアドレス] で、指定されたメールアドレスがローカルユーザである場合、そのメールボックス内メッセージの一覧を表示できるようにしました。
- [リストの管理]-[MLメンバーの管理] でメンバーリストを最新情報に更新するためのリンクを表示しました。
- [K4の管理]-[環境設定] が冗長であるため、カテゴリ別に設定メニューを分けました。
■ 2.32 (2008/11/17)
- 新たなメニュー [セキュリティ]-[SMTP送信保留] を追加しました。これは、XMail のローカルユーザ(またはローカルネットワーク)から外部ネットワークに送信されようとするメッセージを特定の場所に一時保存し、送信者自身または管理者による最終的な確認のもとに実際に外部への送信を実行するものです。
- XMail から外部へのメッセージ送信に先立ち、送信者 IP アドレスや From: アドレスを XMailCFG のアウトバウンド用フィルタでチェックし、保留対象メッセージであった場合は それを MailRoot\spool2\out 内に保存し、送信処理を中止します。
- 保留実行にあたり、送信者自身が最終的な送信または送信中止を実行するためのウェブアドレス(URL)を送信者あてに通知することができます。
- 保留されたメッセージは管理者または送信者自身がその最終的な送信または送信中止を実行します。
- 本機能は企業などの組織においてメッセージの不正送信や誤送信による有形無形の損失を防ぐ目的で利用できますが、目的はそれに限りません。たとえば、XMail によるサービスが正常に動作するかをテストする目的などにも利用できます。
- 本機能を運用テスト以外の目的で利用するときはプライバシーの保護に十分に留意してください。特段の理由がない限り保留処理が実行されていることをローカルユーザに告知してください。
- [環境設定]-[XMailCFG環境設定] を実行すると [セキュリティ]-[添付ファイル一括削除] の一部の設定データが初期化される不具合を修正しました。
- [オプション]-[SMTPクライアント認証] において認証 ID 文字列にコロン(:)を指定できるようにしました。
- スパムのブラックホールアドレス転送における送信者アドレス(MAIL FROM)をポストマスターではなくオリジナル送信者に変更しました。
- スパムのブラックホールアドレス転送において、到着メッセージのあて先ドメインごとに転送先を指定できるようにしました。これまでブラックホールアドレスを指定していた場合、引き続きそこへすべてのスパムメッセージが転送されます。
- スパムの判定条件を追加しました(Subject:フィールド、ボディ双方が空白ならスパムとみなす)。
- [ユーザの管理]-[メールボックス閲覧]、[リストの管理]-[メールボックス閲覧]、[オプション]-[凍結メッセージの管理] におけるメッセージ内容表示で、
- 添付ファイルの一覧を表示し、それをダウンロードできるようにしました。ただし、すべての添付ファイルは.bin拡張子でダウンロードが開始されます(HTML形式メール内の画像を除く)。
- HTMLパートがあるメッセージの場合、それを表示できるようにしました。
- ActivePerl 5.8以降がインストールされている場合、UTF-8エンコードのメッセージも正しく表示するようにしました。
■ 2.31d (2008/10/20)
- [環境設定]-[XMailCFG環境設定] の "Date:フィールドチェック" を実行しているとき、到着メッセージの Date: フィールドに異常な西暦年が書かれているとフィルタエラーとなる不具合を修正しました。
- [スパムメッセージの管理]-[基本設定] にスパム判定条件を追加しました。
- [スパムメッセージの管理]-[条件検索] で HTML タグ内も検索できるようにしました。
- [アクセスログ]、[アンチ・スパム]-[スパムメッセージの管理] に [スパムログ] メニューを追加しました。これは [フィルタ処理のログ2(XMailCFG)] からスパム関連ログのみを抽出して表示するものです。
- [オプション]-[データ送信] メニューを追加しました。XMail やフィルタプログラムの動作テストのための単純な SMTP セッションを実行できます。
- その他の修正・変更。
■ 2.31c (2008/10/03)
- [セキュリティ]-[スパムメッセージの管理] で Subject:フィールドまたはメッセージボディが空の場合にスパムとみなすオプションを追加しました。
- [アクセスログ] に新しい統計メニュー [ローカルユーザ活動状況]、[ローカルIP利用状況] を追加しました。[ローカルIP利用状況] を利用するには [環境設定]-[XMailCFG環境設定] の [ローカルIPアドレス] で XMail ローカルユーザが使用するプライベート/グローバルIPアドレスを登録する必要があります。ログが多い場合、表示までかなり待たされる可能性があります。
- その他の小さな変更。
■ 2.31b (2008/09/07)
- ユーザやリストを削除したとき、一部の関連情報が残る場合があったのを修正しました。
- ボディ全体が添付ファイルとなっているメッセージの添付ファイルを、XMailCFG 付属フィルタで取り出せない場合があったのを修正しました。
- 2.31a で転送指定が保存できなくなっていたのを修正しました。
- 2.31a でお知らせメールの Subject:ヘッダフィールドが消失する場合があったのを修正しました。
- ESET Smart Security を使用してウイルススキャンを実行している場合にすべての添付ファイルが感染ファイルとみなされる不具合を修正しました。
- [セキュリティ]-[スパムメッセージの管理]-[条件検索] で検索対象フィールドの選択肢を拡張しました。
- ウイルススキャンが "F-PROT Antivirus for Windows version 6" に対応しました。実行ファイル名は fpscan.exe です(前バージョンよりちょっと重くなりました)。
■ 2.31a (2008/08/01)
- リストプロセッサのアカウントで受信ロギングをオンにするとリストプロセッサとして動作しなくなる不具合を修正しました。
- リストプロセッサの自動応答メッセージで文字化けが発生する場合があったのを修正しました。
- [リストの管理]-[MLメンバーの管理] でメンバーの氏名、住所など付属情報が表示されなくなっていたのを修正しました。
- 主に IIS ユーザの場合にアクセス権に関連する動作不具合が多いようなので、XMailCFG がアクセスする場所と必要なアクセス権について readme.html に説明を追加しました。
- その他の修正・変更。
■ 2.31 (2008/07/23)
- [エイリアスの管理] を再構成し、新たな設定メニュー "コマンドエイリアス" を追加しました。これは、XMail におけるコマンド実行機能 "カスタムドメイン処理"、"コマンドエイリアス"、"カスタムユーザ処理" の登録・管理を XMailCFG から行うものです。コマンドエイリアスを活用すれば、XMail をセカンダリサーバとして動作させたり、メッセージ送信によるさまざまコマンド実行が可能になります。たとえば、OS のシャットダウン/再起動なども可能です。
- ウイルススキャンが "a-squared Command Line Scanner"(http://www.emsisoft.com/、フリーソフトウェア) に対応しました。実行ファイル名は a2cmd.exe です(ちょっと重い?)。
- XMailCFG から K4、kml の改版履歴を参照できるようにしました。
- その他の細かい修正・変更。
■ 2.30g (2008/06/21)
- [XMail環境設定] において "Senderアドレスが空白でも許可 (AllowNullSender)" の設定値が正しく保存されない不具合を修正しました。
- ウイルススキャンが以下のソフトウェアに対応しました。
- AVG Anti-Virus Free Edition 8.0(日本語版)
実行ファイル名: \Program Files\AVG\AVG8\avgscanx.exe
- ESET NOD32アンチウイルスV3(日本語版)
実行ファイル名: \Program Files\ESET\ESET NOD32 Antivirus\ecls.exe
- ESET Smart Security(日本語版)
実行ファイル名: \Program Files\ESET\ESET Smart Security\ecls.exe
- [ユーザの管理]-[アカウント情報] に個人用画像を登録できるようにしました。
- [アクセスログ] において kml アクセスログを閲覧できるようにしました。また、K4 アクセスログ、フィルタ処理のログ(XMail)についてログ検索機能を追加しました。
- [アクセスログ] において検索結果を CSV またはタブ区切りテキストファイルとしてダウンロードできるようにしました。
- [アクセスログ]-[POP3アクセスログ]-[検索]-[認証タイプ] に意味のない選択肢があったのを削除しました。
- その他の修正・変更。
■ 2.30f (2008/06/13)
- POP3、SMAIL、SMTP、フィルタ(XMailCFG)の各ログについて検索機能を追加しました。
【ご注意】 多量のログがある場合、検索インデックス作成のためにコンピュータに非常に大きな負荷がかかります。影響を減らすためには、同梱の MakeLogIndex.bat(setupフォルダ内) をコントロールパネルの [タスク] に登録するなどし、深夜などに自動実行するようにしてください。そのさい、MakeLogIndex.pl 内で XMail の MailRoot 変数を指定する必要があります。
- kml 0.06 の環境設定で一部の情報が正しく保存されない不具合を修正しました。
- スパムスキャンにおいて指定サイズ以上のメッセージについてボディ内検索を行わないオプションが無効であったのを修正しました。
- 添付ファイル削除機能の動作仕様を以下のように変更しました。
- ローカルアカウントあてメッセージ中の添付ファイルが削除されるのは、
(1) [セキュリティ]-[添付ファイル一括削除] をオンにし、[オンラインで削除する] をチェックしている場合、または
(2) [セキュリティ]-[添付ファイル一括削除] をオンにし、[オフラインで削除する] と [ローカルアカウントあてメッセージを処理する] をチェックしている場合、または
(3) [セキュリティ]-[添付ファイル一括削除] をオフにし、[ユーザの管理]-[添付ファイル削除] をオンにしている場合、となります。
- アウトバウンドメッセージ中の添付ファイルが削除されるのは、
(1) [セキュリティ]-[添付ファイル一括削除] をオンにし、[オンラインで削除する] をチェックしている場合、または
(2) [セキュリティ]-[添付ファイル一括削除] をオンにし、[オフラインで削除する] と [アウトバウンドメッセージを処理する] をチェックしている場合、となります。
- [ユーザの管理]/[リストの管理] の [添付ファイル削除] において削除対象ファイルの拡張子を指定できるようにしました。
- ウイルススキャンが "ウイルスバスター2008" に対応しました。実行ファイル名は tvscan32.exe です(動作が遅いですね)。
■ 2.30e (2008/05/19)
- kml 0.06 の環境設定に対応しました。
- [リストの管理]-[MLメンバーの管理] で個人情報項目として "勤務先部署"、"勤務先電話"、"連絡先" を追加しました。
- [アクセスログ]-[フィルタ処理のログ2(XMailCFG)] でスパム処理でマッチしたキーワードを表示するようにしました。
- [kmlの管理]-[アーカイブの管理/個別環境設定] で設定カテゴリ別に環境設定を行えるようにしました。
■ 2.30d (2008/04/09)
- kml 0.05 の環境設定に対応しました。
- [セキュリティ]-[全受信メッセージのロギング] の設定が [XMailCFG環境設定] を実行すると初期化される不具合を修正しました。
- [リストの管理]-[MLメンバーの管理] で以下の不具合を修正しました。
- 改ページ処理の不具合。
- メンバーの一括削除後にメンバーリストが更新されない。
- CGI_Lite.pm がインストールされていない場合、メンバーの一括登録が失敗する。
- メンバーの一括登録でメンバー情報が保存されない。
- [グループの管理] で CSV ファイルからの一括登録を可能にしました。
- [リストの管理]-[新規作成] で、Return-Path:アドレスの初期値としてポストマスターのアドレスを入れることにしました。
- その他の修正・変更。
■ 2.30c (2008/02/15)
XMail 1.25 付属のコントロールコマンド(CtrlClnt.exe)が、環境によって動作不具合に見舞われるというレポートがあります。
状況についてはサポートサイト(http://xmail.dojo.jp) "XMailCFG 掲示板" の #031 が参考になります。
この不具合は XMail 1.24 付属の CtrlClnt.exe で 1.25 のものを置き換えることで解消します。
これによる XMail/XMailCFG(1.25対応版) への悪影響はありません。
また、1.25 対応版の XMailCFG(2.29以降) を XMail 1.24 のために利用することにも問題はありません。不安を感じる向きのため、[環境設定]-[XMail環境設定] で XMail 1.24 の環境設定も実行できるようにしました。
- [リストの管理]-[MLメンバーの管理] を拡張し、ML メンバーの名前や住所などを登録できるようにしました。検索も可能です。メンバーリストは CSV 形式でダウンロードでき、また CSV 形式のデータをアップロードしてメンバーの一括登録が可能です。
- [アンチ・スパム]-[スパムメッセージの管理] で [キーワード登録] にキーワードの登録がないと条件検索が実行されない不具合を修正しました。
- オンラインのスパムフィルタリングを行っている場合にブラックホールアドレスあてメッセージが文字化けするなど不具合があるのを修正しました。
■ 2.30b (2008/02/01)
- [セキュリティ]-[添付ファイル一括削除] の動作仕様を変更しました。この機能を利用していたユーザは再設定が必要です。
- オフライン削除の場合、ローカルアカウントあてまたはアウトバウンド別に実行をオン/オフできるようにしました。
- すべてのファイルを削除するか、拡張子を指定して削除するかを選択できるようにしました。
- 削除ファイルをディスク上の任意の位置に保存し、それらを閲覧、ダウンロードできるようにしました。
- [アンチ・スパム]-[スパムメッセージの管理] でキーワードにワイルドカード文字を使用した場合に正しいチェックが行われない不具合を修正しました。
- その他の細かい修正・変更。
■ 2.30a (2008/01/13)
- [アクセスログ]-[システムイベントのログ] で、1月度のログがあると表示エラーとなる不具合を修正しました。
- お知らせメールと自動応答で送信メッセージが文字化けする不具合を修正しました。
- [ユーザの管理]-[受信メッセージの振り分け] が機能しなくなっていたのを修正しました。
■ 2.30 (2008/01/03)
K4 0.89 に対応する XMailCFG です。
- [K4の管理]、[ユーザの管理]、[グループの管理]、フィルタ機能などが K4 0.89 に対応しました。
- アンチ・スパムメニュー内にリンク切れがあったのを修正しました。
- アンチ・スパムフィルタや添付ファイル一括削除フィルタで IP アドレス除外指定が無効になる場合があったのを修正しました。
- アンチ・スパム機能において、ブラックホールアドレスへの通知が失敗する場合があったのを修正しました。また、通知メッセージから一部のヘッダフィールドが脱落する不具合を修正しました。
- アンチ・スパムフィルタの条件(正規表現)検索が機能していなかったのを修正しました。あわせて、メッセージヘッダだけでなくボディも検索できるようにしました。
- 2.29 バージョンにおいて付属フィルタの UTF-8 対応を行った影響で、メーリングリストメッセージの Subject:フィールドにタグを付加すると Subject:文字列全体が文字化けしてしまう不具合を修正しました。
■ 2.29 (2007/11/28)
本バージョンは XMail 1.25 ベータ対応です。
XMail 1.25 テストバージョンは http://www.mail-archive.com/xmail%40xmailserver.org/ から入手できます。
1.25 はベータテスト中ですが、半年以上にわたって多くの試行を重ね、ほぼ安定版となっているようです。ただし、RFC-2822 違反メールアドレス問題についてはそのままなので、正式版が出たときは有志のパッチ版公開を期待します。
なお、本版を XMail 1.24 のために使用してもとくに問題はありません。
ベータテスト中にもかかわらず公開したのは、スパム対策が緊急の課題となってきたからです。
本バージョンでは以下のようにスパム対策を強化しました。
- [セキュリティ] メニュー内にあったスパム対策メニュー群を新たにメインメニュー [アンチ・スパム] として独立させました。
- [アンチ・スパム]-[スパムメッセージの管理](スパムスキャン) を以下のように拡張しました。
- オンライン一括スキャンを可能にしました。オンラインスキャンでは SMTP セッション中にスキャンが行われ、ローカルユーザあてのメッセージと外部へリレーされるメッセージ(転送分を含む)のすべてが処理対象となります。ただし、オンラインスキャンでは個別アカウントでスキャン機能をオン/オフすることはできず、また、個別アカウントで指定した追加キーワードは無効です。
- メッセージヘッダの Received: フィールドのチェックを行い、(1) "from localhost"、(2) "from 不正ドメイン名" (3) "from ドメイン詐称" となっているものをスパム処理できるようにしました。ドメイン詐称チェックについてはとくに効果が期待できるでしょう。
- メッセージボディに日本語(2バイト文字)が含まれないメッセージをスパムとみなすオプションを追加しました。
- システムに ActivePerl 5.8 以降がインストールされている場合、UTF-8 エンコードのメッセージについてもヘッダやボディの検索を可能にしました。
- 任意のメッセージヘッダフィールドに対して正規表現検索を可能にしました。
- スパムと認定したメッセージのヘッダにフラグフィールド "X-Spam-Status: Yes"、"X-Spam-Level: *****"、"X-Spam-Checker-Version: XMailCFG" を選択的に付加できるようにしました。なお、"X-Spam-Flag: Yes" は強制付加されます。
- スパムと認定したメッセージの Subject: フィールドの先頭に任意の文字列を "[spam]" のように挿入できるようにしました。
- スパムはブラックホールアドレスへ転送するほかに、前記のフラグをつけてからそのまま配信・配送を継続できるようにしました。
- IP アドレスや送信元アドレス、あて先アドレス指定による除外リストを指定できるようにしました。
その他、以下のようにセキュリティ機能を強化しています。メニュー構成が変更されています。旧バージョンでウイルススキャン機能を利用していたユーザは [セキュリティ]-[ウイルススキャン] で改めて機能をオンにする必要があります。
- [セキュリティ]-[全受信メッセージのロギング(Catch All)] を新設しました。XMail へ到着するすべてのメッセージを特定ローカルアカウントのメールボックスまたは指定したローカルフォルダ内に格納できます。
- [環境設定]-[SSL/TLS設定] をメインメニュー [SSL/TLS の管理] として独立させ、新メニュー [作成済み証明書の管理] を追加しました。このメニューでは XMailCFG で作成した証明書の一覧を表示し、内容の確認、失効処理、証明書ストアの削除を行います。ただし、このバージョンでは証明書失効リストを XMail から管理できないため、たとえば失効させたクライアント証明書を使って引き続き XMail を SSL/TLS で利用できてしまいます(実質は削除機能のみ)。
- 新メニュー [セキュリティ]-[添付ファイル一括削除] において添付ファイル削除機能を以下のように変更・拡張しました。
- オフライン一括削除だけでなくオンライン一括削除にも対応しました。オンライン削除では SMTP セッション中に添付ファイルの削除を行います。ローカルユーザあてのメッセージと外部へリレーされるメッセージ(転送分を含む)のすべてが処理対象となります。
- オフライン一括削除ではローカルアカウントあての場合と外部へのリレーの場合とで個別に削除を実行できます。
- オンラインまたはオフラインの一括削除では IP アドレスやあて先アドレス、送信元アドレスにより除外リストを指定することができます。
- 一括削除を行わない場合、個別アカウントについて削除をオン/オフできます。
- 添付ファイルを削除する場合、従来はメッセージをテキスト形式に変換していましたが、本バージョンからは形式(テキスト形式/HTML形式)はそのままです。
- 添付ファイルを削除する場合、従来は添付ファイルの痕跡も削除していましたが、本バージョンからは削除した添付ファイルの代わりに "Attachment was removed by server filter." という内容のテキストファイルを添付するようにしました。
- ウイルススキャン関連メニューを [セキュリティ]-[ウイルススキャン] にまとめました。これにより [環境設定]-[XMailCFG環境設定] が再構成され、[環境設定]-[ウイルススキャン通知メッセージ] は新メニューへ移動しました。なお、オフラインによるウイルススキャンでは従来どおりドメインごとにまたはアカウントごとにスキャン実行をオン/オフすることができます。
- [環境設定]-[XMailCFG環境設定]-[SMTP接続回数制限] を [セキュリティ] メニュー内に [SMTP接続数制限] として移動し、アクセスログの肥大化に対応するためその削除機能を追加しました。旧バージョンで回数制限を実施していたユーザは新メニューで設定内容を確認してください。
そのほか、アクセスログの表示を共通フォーマットにするなど、いくつかの修正・変更を行っています。
なお、本版では [K4の管理]-[サービスの一時停止] において K4 に現在ログイン中の(可能性のある)ユーザ一覧を表示することはできません。データの収集方法を変更したからです。対応する K4 の公開を待ってください。
■ 2.28c (2007/10/08)
[環境設定]-[SSL/TLS 設定] を大幅に改訂し、私的認証局(自己認証局)の作成方法やサーバ証明書の生成方法を見直しました。また、クライアント証明書も発行できるようにしました。
前バージョン(2.28b)で私的認証局を作成していたユーザは本バージョンでそれを再作成することをすすめます。再作成する場合、サーバ証明書も再作成する必要があります。
なお、XMailCFG のメニューを利用すれば Apache など他のサーバのための証明書を作成することも可能です。
■ 2.28b (2007/09/28)
SSL/TLS セットアップを支援するため、[環境設定]-[SSL/TLS 設定] を新設しました。コマンド操作は不要です。
- 公的サービス、私的サービスのための秘密鍵、公開鍵(サーバ証明書)、証明書署名要求(CSR)をフォームから一括して生成できます。秘密鍵、公開鍵については自動インストールも可能です。
- 簡易な私的認証局(自己認証局)をフォームからセットアップでき、その CA 証明書をクライアント PC にインストールすることでエラー表示のない SSL/TLS サービスを構築できます。
- OpenSSL ライブラリは XMail バイナリパッケージ付属のもの(openssl.exe、libeay32.dll、ssleay32.dll)以外には何もインストールする必要はありません。
- SSL/TLS の実運用ではメーラごとに動作の違いがあるため、具体的なセットアップ例を載せています。
■ 2.28a (2007/09/15)
- 付属フィルタによるメッセージ処理で、quoted-printable でエンコードされた添付ファイルを正しく取り出せない不具合を修正しました。
- コントロールサーバへのアクセス用パスワードとして一部の記号文字が使われている場合、コマンド実行に失敗する不具合を修正しました。
- [リストの管理] でドメイン別にアカウントを選択表示できるようにしました。
■ 2.28 (2007/08/09)
K4 0.88、kml 0.03 に対応するバージョンです。
グループ機能を拡張し、[グループの管理] としてメニューを独立させました。学校や大組織など、規模の大きなドメインにおいてクラス別や部門別にユーザを管理することを目的にしています。
旧バージョンでグループ機能を利用していた場合、[環境設定]-[XMailCFG 環境設定] を実行すると旧データが新バージョン対応へとコンバートされます。
- グループには他のグループやドメインを含めることができます。
- メンバーを一括登録できます。登録時には個別ユーザの名前や住所、電話番号なども登録できます。
- メンバーの登録/削除では、同時に XMail アカウントの登録/削除も可能です。
- メンバー全員の K4 アクセス権やフィルタ機能利用のオン/オフを一括設定できます。
- メンバー全員が K4 で共用するメニュー、アドレス帳、メッセージフッタなどを管理できます。
- 全メンバーあてに同報メッセージを送信できます。
その他、いくつかの機能拡張を行いました。
■ 2.27 (2007/07/06)
- K4 0.87、kml 0.03 に対応するバージョンです。
- [K4 環境設定]、[kml 環境設定]、[ユーザの管理]-[K4 アクセス権] のほかはほとんど変更がありません。
■ 2.26 (2007/06/17)
- XMailCFG 独自の簡易コンテンツフィルタリング機能「スパムメッセージの管理」を拡張(本文の検索を可能にするなど)したため、従来この機能を利用していたユーザは [XMailCFG 環境設定] のあとに改めて「スパムメッセージの管理」を設定する必要があります。
- [セキュリティ]-[GLST の管理] でゴミデータが保存される不具合を修正しました。
- [ユーザの管理]-[アカウント情報]-[SMTP 許可属性] で 'S' オプションが保存されない不具合を修正しました。
- [ユーザの管理]-[ユーザの一括登録] で、デフォルト情報の参照先を登録ユーザの所属ドメインに変更しました。
- [フィルタの管理]-[カスタム定義の追加] で、オフラインフィルタ処理の場合にフラグ指定を行なえないようにしました。
- [XMailCFG 環境設定] の "SMTP 受信数制限" をこの版から "SMTP 接続数制限" に改め、除外リストを登録できるようにしました。
- K4 0.86 で「ファイルの管理」メニューが追加されたことなど、K4 の強化にあわせ、その環境設定に対応しました。K4 の個別ユーザにファイルの管理を許可するには [ユーザの管理]-[K4 アクセス権] を適切に設定する必要があります。
- kml 0.02 の環境設定に対応しました。kml は大きく変更されています。アップデート時には必ず環境設定を行ってください。
■ 2.25a (2007/01/14)
XMail 1.23 以前から 1.24 へのアップデートは XMail バイナリを上書きし、XMailCFG から [XMail環境設定] を上書きで行なうだけですが、その結果 XMail を起動できなくなる場合または送受信に失敗するようになる場合は以下のようにしてください。
- XMail が起動しない場合、Microsoft のダウンロードセンターなどから Microsoft .NET Framework または C++ ランタイム(Microsoft Visual C++ 再頒布可能パッケージなど)をインストールしてみてください。
- SSL/TLS を利用する場合は XMail 同梱の libeay32.dll と ssleay32.dll をパスの通った場所(Windows の system32 フォルダなど)にコピーしてください。
- SSL/TLS を利用する場合は XMail の MailRoot 内に証明書(server.cert) と秘密鍵(server.key) を作成してください。作成時にエラーがある場合は前項(1,2)の作業を確認してください。
- SSL を利用しない場合でも、クライアントから STARTTLS(STLS) による接続があると、前項(1-3)の作業が行なわれていない場合は接続に失敗します。
変更・追加は以下の通りです。
- フィルタの管理方法が変更されたことが原因で XMail のフィルタ定義ファイル(filters.*.tab)内にゴミが残って動作に影響が出ることを防ぐため、旧バージョンによると考えられる登録を [XMailCFG環境設定] から削除するようにしました。
- [セキュリティ]-[GLST の管理] を追加しました。
アンチ・スパムツール GLST を管理するためには、(1) XMail のフィルタ定義ファイル filters.pre-data.tab に GSLT を起動するための定義を追加し、(2) [環境設定]-[XMailCFG環境設定]-[GLSTインストールフォルダ] を指定する必要があります。ただし、(1) は XMailCFG の [フィルタの管理]-[SMTP DATA 前処理] を利用することもできます。
■ 2.25 (2007/01/01)
XMail 1.24 が SSL/TLS に対応したことに対応する XMailCFG です。
XMail の SSL/TLS ネイティブ対応により、従来 XMailCFG から管理可能であったサードパーティ製の SSL 対応版 XMail は、本版からは管理できなくなりました。引き続きサードパーティのものを利用するユーザは XMailCFG 2.24x 版を使う必要があります。
XMail の SSL/TLS 対応機能は初版から高機能であるため、XMailCFG 側も以下のような大幅な変更・修正が必要でした。
XMail はデフォルトインストールで SSL/TLS 機能が有効となり、証明書(公開鍵証明書、デジタルID)と秘密鍵が MailRoot フォルダ内にあれば直ちにサービスが開始されます。ただし、証明書類が存在しなくてもエラーにはならず非 SSL サービスにも影響はありません。XMail の SSL/TLS 機能を利用しない場合は [基本セットアップ]-[レジストリの登録] で起動時オプション -B- -W- -X- を登録してください。
デフォルトインストールの場合の使用ポート番号は、CTRLS が TCP/6018、POP3S が TCP/995、SMTPS が TCP/465 ですが、ポート番号やバインド先 IP アドレスは XMailCFG を利用して任意に変更できます。
[環境設定]-[XMail環境設定] を再構成し、SSL/TLS 関連項目を追加しました。XMail を 1.23 以前の版から 1.24 版以降にアップデートするときは必ず [XMail環境設定] を実行してください。
XMail の SSL/TLS 関連ポート番号は [環境設定]-[XMailCFG環境設定] で任意の変更が可能ですが、非 SSL/TLS サービスの場合と同様、複数ポートの指定を行う場合は IP アドレスを含めて指定する必要があります。
[セキュリティ]-[SMTPホワイトリストの管理] と、[オプション] メニューの [SMTPフォワーダ]、[メールボックスの同期(自動受信)] または各ユーザの [メールボックス同期] で SSL/TLS 関連オプションが選択できるようになっています。
SMTP 認証時オプション(認証済みユーザの権限)に "S" オプションが追加されました。このオプションをオンにすると、もし XMail の利用にあたり SSL クライアント証明書が必要な場合でも SMTP 認証に成功したユーザについては証明書の検証を行いません。
XMail の SMTPフォワーダ設定ファイル smtpfwd.tab のデータフォーマットが変更され、フォワーダの区切り文字がカンマからセミコロンに変更されたので、複数フォワーダを登録していたユーザはその影響を受けます。改めて登録をやり直してください。
XMail のこの版からメールボックス同期機能でリモートサーバ上にメッセージを残すオプションを指定できるようになりましたが、これを実際に可能にするためにはリモート POP3 サーバが UIDL コマンドに対応している必要があります。
XMail の mailproc.tab 設定ファイルに記述するコマンドのうち smtprelay コマンドのコマンドラインフォーマットが変更されました。XMailCFG の [転送(リレー)指定] に複数サーバを指定していたユーザはその影響を受けるので指定をやり直す必要があります。
XMail の server.tab から DynDnsSetup 変数が削除されました。これにあわせ、XMailCFG の [XMail環境設定] から該当項目を削除しました。
[セキュリティ]-[SMTPホワイトリストの管理] にホスト名ベースのホワイトリスト機能を利用するための新メニューが追加されました。この機能は XMail による新しい設定ファイル smtp.hnprop.tab で定義されるものです。
[環境設定]-[XMail環境設定] において変数 SmtpConfig についての設定を非表示にしました。ほとんど利用場面がないにもかかわらず間違って設定を行い運用トラブルになるユーザが少なくないためです。
その他の修正・変更。
■ 2.24c (2006/12/17)
- リストプロセッサあてのメッセージ内に対応可能なコマンドが見つからない場合に任意のメッセージを送信者に通知できるようにしました。
[ユーザの管理]-[リストプロセッサのアカウント]-[応答メッセージ] を利用してください。
- [K4 の管理]-[サービスの一時停止] で、その時点で K4 にログインしている可能性のあるユーザの一覧を表示するようにしました。K4 はバージョン 0.84b 以降を使用する必要があります。
- フィルタ関連の説明をはじめ、ヘルプを改訂しました。
■ 2.24b (2006/12/01)
kml 環境設定関連の追加・変更のみです。kml を使用していないユーザはアップデートする必要はありません。
■ 2.24a (2006/11/26)
- [フィルタの管理] においてフィルタのオン/オフが正常に機能しない不具合を修正しました。
- [kml の管理] で公開対象アーカイブの一部が表示されない不具合を修正しました。
- 【お知らせ】 XMail が次バージョン(1.24)で SSL にネイティブ対応となります。
■ 2.24 (2006/11/22)
- XMail 1.23 対応版です。重要な変更があります。必ず [XMail 環境設定] と [XMailCFG環境設定] を実行してください。
- XMail はこのバージョンから [SMTP アクセス許可](XMail の smtp.ipmap.tab による) の動作が変更され、アクセス拒否(DENY)範囲の IP アドレスからであっても XMail の server.tab に SMTP-IpMapDropCode 変数の値としてゼロまたは負数の指定がある場合、アクセスが許可される場合があることになりました。すなわち、SMTP-IpMapDropCode を指定した場合、[SMTP アクセス許可] による SMTP リレーや SMTP 認証に対する制限がバイパスされる場合があります。
- SMTP-IpMapDropCode の値がゼロの場合、[SMTP アクセス許可] で非許可のホストからであっても SMTP 認証に成功するホストまたは SMTP リレーが許可されているホストについては送信が許可されます。XMailCFG では [XMail 環境設定]-[アクセス拒否クライアントへの対応方法] で [SMTP 認証に成功するなら送信許可] を選択します。
- SMTP-IpMapDropCode の値が負数の場合、その絶対値の遅延(秒)を SMTP コマンド間に挿入した上で送信が許可されます。XMailCFG では [XMail 環境設定]-[アクセス非許可クライアントへの対応方法]-[□秒の遅延を挿入して送信許可] に遅延秒数を指定します。
- 1.22 バージョンまでと同じ動作(無条件切断)を行いたい場合、SMTP-IpMapDropCode の値として 1 を入れるか、SMTP-IpMapDropCode 変数を無効にする必要があります。XMailCFG では、[XMail 環境設定]-[アクセス非許可クライアントへの対応方法] で [直ちに切断] を選択します。
- XMail はこのバージョンからフィルタ機能が以下のように拡張または変更されました。
- 新たなオンラインフィルタ機能として [SMTP RCPT 後処理] 機能が追加されました。これにあわせ、XMailCFG の [フィルタの管理] に対応メニューを追加しました。[SMTP RCPT 後処理] は、SMTP セッションにおける RCPT TO コマンドの直後に一連のフィルタ処理を可能とするものです。
- フィルタ用マクロ表現が @@FILE 形式から $(FILE) 形式に変更され、フィルタ起動ファイル中パラメータ(コマンド文字列など)の一部として使用できるようになりました。自作フィルタを使用しているユーザは注意してください。後方互換性のため @@FILE 形式も引き続き有効ですが、単独パラメータとしてのみ使用可能です。XMailCFG では $(FILE) 形式に変更しています。
- SMTP ホワイトリスト(smtp.ipprop.tab)中のホストに対してフィルタプログラムの起動をスキップするためのフラグ "wlex" が使用できるようになりました。[フィルタの管理] から指定できます。
- 新メニュー [kml の管理] を追加しました。ここから XMailCFG の関連ツールである kml(公開メーリングリストアーカイブ管理ツール) を管理できます。kml を利用するためには以下のようにしてください。
- kml をインストール。
- [XMailCFG 環境設定] で [kml インストールフォルダ] と [kml データフォルダ] を指定。
- 公開アーカイブにするメーリングリストアカウントに対し、[リストの管理]-[受信ロギング] を実行。
- [kml の管理] で [グローバル環境設定] を実行。
- [kml の管理] で [アーカイブの管理/個別環境設定] を実行。
- その他の修正・変更。
- [ご注意] XMailCFG 付属の標準フィルタの名前を以下のように変更しました。旧ファイルが気になるなら削除してください。また、[XMailCFG 環境設定] のあと、念のため [フィルタの管理] において [フィルタのオン/オフ] の状態を確認し、設定が変わっている場合は再指定を行ってください。
filter.in.cgi --> filters.in.cgi
filter.out.cgi --> filters.out.cgi
filter.pre.cgi --> filters.pre-data.cgi
filter.post.cgi --> filters.post-data.cgi
■ 2.23 (2006/08/01)
- [ユーザの管理]-[自動削除] を追加しました。メールボックス内メッセージのうち指定日数よりも古いものを自動削除できます。
また、メールボックス使用量が指定サイズを超える場合、古いメッセージから順に自動削除できます。
- [ユーザの管理]、[リストの管理] の新規作成において XMailCFG 拡張機能に関する設定情報が保存されない不具合を修正しました。
- ClamWin でウイルススキャンが実行されない不具合を修正しました。
- その他の修正・変更。
■ 2.22b (2006/07/17)
- [ユーザの管理]-[受信メッセージの振り分け] を開くと、その後メニューリストが [ドメインの管理] のものに変わってしまう不具合を修正しました。
- [リストの管理]-[アカウント情報]-[空メッセージで登録/削除] で、config.local.cgi に定義した通知メッセージが送られない不具合を修正しました。また、空メッセージ投稿による自動登録が有効になっているメーリングリストで、通常の投稿メッセージの改行が消失してしまう不具合を修正しました。さらに、HTML 形式の空メッセージで自動登録が行われない不具合を修正しました。
- ユーザアカウントにおいて [メッセージサイズ制限] が無指定の場合、サイズ制限が行われなくなってしまうという前版までの動作を、[XMail環境設定]-[メッセージサイズ制限(MaxMessageSize)] に従うように変更しました。
■ 2.22a (2006/05/14)
- K4 0.84 の環境設定に対応しました。
- 振り分け関連処理を微修正しました。
■ 2.22 (2006/05/10)
- 受信メッセージの自動振り分けが可能になりました。振り分けを実行するためには、(1) [環境設定]-[XMailCFG 環境設定]-[受信メッセージの振り分け] を [実行する] にし、 (2) [ユーザの管理] ページで個々のアカウントについて振り分け機能をオンにし、(3) 振り分けルールを登録する必要があります。この機能は K4 にも搭載する予定です。
- リストプロセッサによる応答メッセージの送信者アドレス中にバックスラッシュ(\)が付加される不具合を修正しました。
- NOD32 利用環境下で、パスワード保護が行われた圧縮ファイルをウイルス感染とみなしてしまう不具合を修正しました。
■ 2.21c (2006/03/02)
- [オプション]-[メールボックスの同期(自動受信)] でパスワードが正しく保存されない結果、同期処理が失敗する不具合を修正しました。
- [環境設定]-[XMailCFG 環境設定] の実行時に [セキュリティ]-[ホワイトリストの管理] にローカルループバックアドレスを自動登録することにしました。[セキュリティ]-[スパムホストの管理] において遅延処理を行うと XMail の起動確認に失敗することがあるのを回避するためです。
- [ユーザの管理]-[メールボックス閲覧] において K4 で作成された送受信フォルダがある場合はそのユーザ定義名を表示するようにしました。
- その他の修正・変更。
■ 2.21b (2006/02/14)
- オンラインフィルタ処理(ウイルススキャンなど)が正しく実行されない不具合を修正しました。
- [環境設定]-[XMail修復セットアップ] で不正な mailusers.tab が生成される不具合を修正しました。
- 【ご注意】 2.21 バージョンから、付属フィルタ起動時に以下の変数中の正規表現メタ文字について一括してエスケープ処理を行うようにしています。カスタマイズなどでこれらの変数を参照している場合は注意が必要です。
$xfile0, $to0, $from0, $xto0, $xfrom0, $remoteaddr0, $userauth0
■ 2.21a (2006/02/08)
- ver2.21 でリストプロセッサが動作しなくなっていたのを修正しました。
- [セキュリティ]-[スパムホストの管理] において、定義データをソートせずに表示・保存するように修正しました。XMail は spammers.tab の登録順に処理を行うためです。関連し、定義済み行データの移動を可能にしました。
■ 2.21 (2006/02/01)
- このバージョンから "管理用アカウント名/管理用パスワード" を XMail と同様の算法で暗号化して config.local.cgi に保存する仕様としました。このため、[環境設定]-[XMailCFG環境設定] において "管理用アカウント名/管理用パスワード" を再設定する必要があります。
- XMailCFG でメッセージ転送の指定を行う場合、従来は SMTP セッション終了後処理(オフラインフィルタ処理)を経ずに転送を行う仕様でしたが、このバージョンからその処理後に転送を行う仕様としました。SMTP セッション終了後処理の詳細については [フィルタの管理] を見てください。
- [リストの管理]-[ヘッダ/フッタ] において、ヘッダまたはフッタにマクロ文字列 ###_Date_###、###_From_###、###_Subject_###、###_To_### を入れられるようにしました。受信メッセージへのヘッダまたはフッタの挿入にあたりこれらの文字列はそれぞれ "挿入時のローカル時"、"送信メッセージヘッダの From: アドレス"、"受信メッセージの Subject:"、"受信メッセージヘッダの To: アドレス" に置換されます。
- [セキュリティ] メニューの [SMTPホワイトリストの管理]、[SMTPリレー許可]、[スパムホストの管理] において、登録エントリを編集可能にし、コメントも入れられるようにしました。これに関連し、smtpipprop.cgi の名称を smtp.ipprop.cgi に変更しました。。
- [セキュリティ]-[スパムホストの管理] において、SMTP セッション中の各コマンド間に指定秒数の遅延時間を挿入できるようにしました。
- SSL 対応版 XMail が "XMail and SSL (http://mail.godeltech.com/xmail/)" で公開されているのに合わせ、[環境設定]-[XMail環境設定] で SMTP/POP3/SMAIL over SSL を利用する場合のオプションを設定できるようにしました。SSL 非対応の環境ではこれらのオプションは無視されます。
- Black Jumbo Dog (札幌ソフト開発工場、http://homepage2.nifty.com/spw/)のウェブサーバ上で XMailCFG が動作するようにしましたが、
動作は不安定です。
- K4 0.83 の環境設定に対応しました。
- その他の修正・変更。
■ 2.20a (2005/12/22)
- NOD Antivirus と Trend Micro Client/Server Security で、添付ファイルすべてをウイルス感染とみなしてしまう不具合を修正しました。ver 2.20 で入った不具合です。
■ 2.20 (2005/12/02)
- [環境設定]-[XMail 修復セットアップ] を新設しました。これは、XMail のユーザリストファイル(mailusers.tab)からドメイン・ユーザフォルダ構造を再構築したり、現存するドメイン・ユーザフォルダ構造からユーザリストファイルや関連ファイルを生成できるようにするものです。緊急時に役に立つかもしれません。
- [環境設定]-[XMailCFG 環境設定] と [ユーザ/リストの管理]-[スパムスキャン] に新項目 "Date:フィールドチェック" を設けました。これは、ローカルアカウントへの到着メッセージの Date: ヘッダタグの値をチェックし、指定日数よりも古いものを自動的にごみ箱に入れるためのものです。
- Trend Micro Client/Server Security で ZIP 形式ファイルのスキャンが行えない不具合を修正しました。
- その他の細かい修正・変更。
■ 2.19d (2005/11/04)
setup/update.bat による CGI スクリプトファイル shebang 行(第1行)の自動修正に不具合があったのを修正しました。
■ 2.19c (2005/11/04)
- ドメインが一つだけ存在する環境で [ユーザの管理] で発生するいくつかの不具合を修正しました。詳細はスーパー工房の BBS "How to XMail" の #1294 にあります。
- お知らせメール機能による通知メッセージの From: アドレスとして、元メッセージの RCPT-TO: アドレス(XMail のローカルアカウント)を指定することにしました(従来は元メッセージの MAIL-FROM:)。
- その他の細かい修正・変更。
■ 2.19b (2005/10/12)
- [アクセスログ] の [フィルタ処理のログ1(XMail)] で戻り値が 0 以外の行を着色して表示するようにしました。
また、戻り値の意味について簡易な説明を追加しました。
- その他の修正・変更。
■ 2.19a (2005/09/28)
- [フィルタの管理] でオンラインフィルタを停止しても、[XMailCFG 環境設定] を実行するとフィルタが再開されてしまう不具合を修正しました。
- [XMailCFG 環境設定] を実行すると、XMail のオンラインフィルタ定義ファイル(filters.pre-data.tab, filters.post-data.tab)に同一内容の定義が複数行にわたって登録されてしまう不具合を修正しました。本バージョンの [フィルタの管理] でフィルタのオン/オフ操作を行えば不要な重複行は削除されます。
■ 2.19 (2005/09/26)
XMail のオンラインフィルタ処理である SMTP DATA 前処理と SMTP DATA 後処理を XMailCFG から利用可能にするため、標準フィルタとして filter.pre.cgi と filter.post.cgi を追加しました。これにより SMTP セッション中のフィルタ処理が可能になりました。これらの標準フィルタに適切なスクリプトを記述すれば、ユーザ定義によるオリジナルの機能を追加することができます。詳細は [フィルタの管理] を参照してください。
SMTP DATA 前処理による機能の一つとして、同一 IP アドレスのホストからの XMail の SMTP サーバへの単位時間あたりのメッセージ受信回数を制限できるようにしました。[環境設定]-[XMailCFG 環境設定]-[SMTP 受信数制限] で設定できます。設定が有効な場合、指定回数を超える接続は強制切断されます。連続的な大量受信(メール爆弾攻撃)などに対処するためのメニューです。ただし、ローカルループバックアドレス(127.*.*.*)からの受信は制限されません。
SMTP DATA 後処理による機能の一つとして、オンラインのウイルススキャンを実行できるようにしました(従来はオフライン処理)。ウイルススキャンをオンラインで行うためには、[環境設定]-[XMailCFG 環境設定] の [スキャンタイプ] を "オンライン" にする必要があります。以下はオンラインによるウイルススキャンの特徴です。
* 外部へリレーされるメッセージを含む全メッセージがスキャンされます。
* ドメインやアカウントごとにスキャンをオン/オフすることはできません。
* RCPT TO: が多数のメッセージの場合でもスキャンは 1 回で済むため負荷が軽減されます。
* 通知メッセージは従来と同様で、作成済みオリジナルメッセージもそのまま有効です。
- SOFTWIN BitDefender Free Edition によるウイルスチェックが機能していなかったのを修正しました。
- [K4 の管理]-[カスタマイズ(3)] で拡張変数が表示されない不具合を修正しました。
- その他の変更・修正。
■ 2.18a (2005/09/10)
- ML において空メッセージ投稿による登録/削除を行ったとき、"You subscribed to aaa@bbb.jp."(登録時) または "You unsubscribed to aaa@bbb.jp."(削除時) のように通知メッセージを送信者に送るようにしました。ただし、XMailCFG の config.local.cgi 中に変数 subscribe1(登録時) または変数 subscirbe2(削除時) を定義し、その値として 1 行メッセージを登録していればそちらを送信します。それぞれ日本語を使うことができ、もしメッセージ中にマクロ文字列 ###_ml_###、###_date_### があれば前者は該当 ML のメールアドレスに、後者はメッセージ送信時のローカル時間に置換されます。
- その他の細かい修正・変更と readme.html の改訂など。
■ 2.18 (2005/08/12)
- メーリングリストにおいて空メッセージ投稿によるメンバーの自動登録または自動削除を可能にしました。[リストの管理]-[アカウント情報]-[空メッセージで登録/削除] から指定可能です。ただし、この機能は、該当メーリングリストがメンバー以外にも投稿を許可している場合に限って正常に動作します。登録メンバーにのみ投稿を許可しているメーリングリストにおける自動登録/自動削除は既存のリストプロセッサ機能を利用してください。
- [基本セットアップ]-[レジストリの登録] で、[登録2 -- sendmail 実行時の送信者アドレス] を [登録2 -- sendmail 実行時のデフォルトドメイン] に変更し、ドメイン名を登録するように修正しました(従来はメールアドレスを登録)。
XMail 付属の sendmail.exe を使用してメッセージ送信に不具合がある場合、[レジストリの登録] を再実行してみてください。
- ウイルススキャン通知メッセージでヘッダ情報が取得できない場合があるのを修正しました。
- メーリングリストにおいてウェルカムメッセージやバイバイメッセージが不正に送られてしまうことがあるのを修正しました。
- インバウンドメッセージのうちローカルユーザあてについては Received:タグチェックを行わないようにしました。
- その他、機能説明などを改訂しました。
■ 2.17 (2005/08/01)
- ウイルススキャンによる通知メッセージをカスタマイズできるようにしました。
(1) 日本語が使えます。
(2) マクロが使えます。―― メッセージ中に ###_Date_### や ###_From_### などの文字列がある場合、通知メッセージの送信にあたりそれぞれ以下のように置換されます。
|
###_Date_### | 通知メッセージ送信時のローカル時間。 |
###_From_### | 感染メッセージの From: アドレス。 |
###_Header_### | 感染メッセージの全ヘッダ部。 |
###_MailFrom_### | SMTP セッション時の MAIL FROM: アドレス。 |
###_RcptTo_### | SMTP セッション時の RCPT TO: アドレス。 |
###_RemoteAddress_### | SMTP クライアントの IP アドレス。 |
###_Subject_### | 感染メッセージの Subject: の内容。 |
###_To_### | 感染メッセージの To: アドレス。 |
###_Virus_### | スキャンにより得られたウイルス情報 |
|
- お知らせメールで、すべての到着メッセージについて通知を行えるようにしました。
また、メッセージヘッダ(の主要情報)のみを通知できるようにしました。
- K4 0.81 の環境設定に対応しました。
■ 2.16h (2005/07/07)
- 凍結メッセージの再送が機能していなかったのを修正しました。
- 受信ロギングフォルダ内のメッセージを個別削除できない場合があったのを修正しました。
- [メールボックス同期] で外部アカウント名にアポストロフィ(')やショートアンド(&)などを指定できるようにしました。
- [リストの管理]-[Reply-To:アドレスの付加] で任意のアドレスを付加する場合の処理を改善しました。
- その他の細かな変更・修正。
■ 2.16g (2005/05/31)
- ポストマスターがエイリアス名である場合に凍結メッセージの移動処理に失敗していたのを修正しました。
- ウイルススキャンが SOFTWIN BitDefender Free Edition (http://www.bitdefender.com/index.php) に対応しました。スキャンプログラムは bdc.exe (C:\Program Files\Common Files\Softwin\BitDefender Scan Server\bdc.exe) です。なお、BitDefender は Windows のサーバー版でも動作します。
■ 2.16f (2005/05/20)
前版において、[セキュリティ]-[スパムメッセージの管理] でスパムメッセージをそのままブラックホールアドレスに送信することにしましたが、これは大きな錯誤で、処理の結果、メッセージの配送ループが発生することがあることに気づきました。(汗
このため、ブラックホールアドレスへの通知についてはひとまず前版の動作と同じにもどしました。すなわち、通知メッセージ内にスパムメッセージの内容を貼り付ける形になります。ヘッダへの X-Spam-Keyword: タグの挿入も行いません。
■ 2.16e (2005/05/19)
- リストプロセッサによる登録/削除の通知メッセージやお知らせメール機能による通知メッセージが文字化けしていたのを修正しました。
- [セキュリティ]-[スパムメッセージの管理] で、スパムメッセージのブラックホールアドレスへの送信はメッセージそのものを送ることにしました。そのさい、メッセージヘッダに拡張タグ X-Spam-Keyword: を挿入し、スパム判定に使用されたキーワードを記録します。
- [凍結メッセージの管理] におけるメッセージリスト表示画面に、メッセージを個別に指定して再送/移動/削除するためのチェックボックスを追加しました。
■ 2.16d (2005/05/16)
- メールボックス内メッセージの削除が行えない不具合を修正しました。
- ヘッダが異常なメッセージがあるとメッセージリストの表示に失敗する不具合を修正しました。
- [XMailCFG環境設定] で設定ミス時のエラー表示で Web サーバの内部エラーになる場合があったのを修正しました。
また、サービスポートの指定のヘルプでポート番号のみの複数指定が可能であるとしていたのを削除しました。
複数ポートを指定する場合は IP アドレスを含めて指定する必要があります。
■ 2.16c (2005/05/07)
- K4 0.80 の環境設定に対応しました。
- 機能しない設定オプション、[メッセージIDの付加] が [ドメインの管理] ページで表示されていたのを表示しないようにしました。
このオプションは [ユーザの管理] と [リストの管理] で機能します。
- マルチパートメッセージの解析方法を改善しました。
■ 2.16b (2005/04/07)
- 自動応答で本文引用を行わない場合に Subject: が空になってしまう不具合を修正しました。
- リストプロセッサ機能をオフにしていても自動登録が行われてしまう不具合を修正しました。
- ユーザの一括登録で、パスワードに # 文字があるとパスワードが不完全な登録になる不具合と、ユーザ名が保存されない不具合を修正しました。
- リストの一括登録で、区切り文字としてカンマを使用すると登録に不具合があったのを修正しました。
- ユーザ/リストのプロパティにおいてディスク使用量に受信ロギング分を加算していたのをやめ、ロギング分は別途表示するようにしました。
- [XMail環境設定] において、既存の server.tab 内に SSL 関連の拡張変数 SMTP-SSL, POP3-SSL, SMAIL-SSL, SSLCertificate がある場合、それらをそのまま残すようにしました。
- 【仕様変更】 ユーザの一括登録で入力データのフォーマットを変更し、"タイプ" フィールドを不要にしました。旧フォーマットに対応するデータで登録を行う場合は注意してください。
■ 2.16a (2005/03/04)
- 自動応答で本文引用を行わないオプションを追加しました。また、受信メッセージ本文が空の場合でも応答を行うようにしました。
- 送信負荷テストで、localhost 以外の SMTP サーバを利用する場合に不具合があったのを修正しました。
- オープンソースのウイルススキャンエンジン Clam AV for Windows (http://www.sosdg.org/clamav-win32/) を、環境変数 clamdb、clamtemp の追加指定のみで使用できるようにしました。これらの変数は手作業で config.local.cgi 中に下記のように指定する必要があります。(ClamWin で書庫ファイルも検査できるようにするためには各書庫形式に対応する解凍プログラムが別途必要です)
clamdb = c:\clamav-devel\share\clamav (パターンファイルの在所を定義)
clamtemp = c:\clamav-devel\tmp (作業ディレクトリを定義)
- 一部のブラウザ対策として HTML 表示上の微調整を行いました。
■ 2.16 (2005/02/10)
- [XMailCFG 環境設定] の処理方法を変更し、任意のローカル IP と任意のサービスポートとの任意数の組み合わせで XMail を運用できるようにしました。特定 IP やデフォルトとは異なるサービスポートにサービスをバインドしていたユーザは必ず [XMailCFG 環境設定] を実行し、再指定を行ってください。実際の指定方法についてはヘルプを参照してください。バインド指定やポート指定についてデフォルトのままにしていたユーザはとくに注意することはありません。
- 本バージョンから K4 は 0.79 以降に対応します。旧バージョンの環境設定は行えないので注意してください。
ただし、トラブルを避けるために K4 のバージョンチェックを行うようにしています。
- [受信ロギング] の仕様を変更しました。このバージョンからは受信制限、受信拒否など、XMailCFG の各フィルタによって拒否したメッセージはロギングしないようにしました。大量スパム時代に対応するためです。
- ウイルススキャンが F-Secureアンチウイルス("クライアント セキュリティ" と "Windowsサーバ版"、http://www.f-secure.co.jp/)に対応しました。スキャンプログラムは fsav.exe です。
- [XMailCFG環境設定]-[管理者アカウント名] で一部の記号文字を使用すると管理者として認識されない不具合を修正しました。
- エスケープ文字(\)をパスワード構成文字として指定するときに不具合があったのを修正しました。
- その他の細かい修正、変更。
■ 2.15 (2005/01/10)
- XMail 1.21 に対応しました。[XMailCFG環境設定] に加え、[XMail環境設定] を必ず実行してください。
[エラー処理関連] で新しい変数が増えています。なお、公開中の K4 は新 XMail に対応しています。
- XMail 1.21 でフィルタ処理のロギング(-Qgオプション)が可能になったことに対応し、[アクセスログ] に [フィルタ処理のログ1(XMail)] を新設し、旧メニューは [フィルタ処理のログ2(XMailCFG)] という名称に変更しました。
- [ユーザの管理]-[主要ステータス] に POP 最終ログイン日時を表示するようにしました。
■ 2.14c (2005/01/07) -- XMail 1.20 対応の最終版(2)です。
- NOD Antivirus と Trend Micro Client/Server Security でウイルス存在の判定が行われなくなっていたのを修正しました。
■ 2.14b (2005/01/06) -- XMail 1.20 対応の最終版です。
- F-Prot for DOS でウイルススキャンができなくなっていたのを修正しました。
- [フィルタの管理]-[カスタム定義の追加] で設定の保存に不具合があったのを修正しました。
- [K4の管理]-[環境設定]-[ウイルススキャンプログラム] で Trend Micro Client/Server の vscanwin32.com を指定できなかったのを修正しました。
■ 2.14a (2004/12/20)
- リストプロセッサに対しメーリングリスト閲読の開始/停止を要求するコマンド postpone が postpone on/off ListAddress フォーマットに対応しました(postponeon/postponeoff でも可)。
- K4環境設定でウイルススキャンプログラム NOD を指定できない不具合を修正しました。
- NOD でアーカイブファイル内のウイルススキャンができなかったのを修正しました。
- ウイルススキャンが Trend Micro Client/Server Security (http://www.trendmicro.com/jp/home/smb.htm) に対応しました。スキャンプログラムは vscanwin32.com です。
- その他の細かい修正。
■ 2.14 (2004/12/08)
- リストプロセッサ機能を拡張しました。不具合報告を歓迎します。
- 自動登録・自動削除などの処理において確認応答機能を利用できるようにしました。これは、登録や削除などの申込みがあった場合、リストプロセッサが申込者に対して確認のためのメッセージを自動送信し、それに対して申込者が有効期限内に返信した場合に実際に登録や削除を行うものです。
- 確認応答機能を利用するには、[リストの管理]-[リストプロセッサ] で [自動処理には確認応答が必要] にチェックをつけてください。
- 確認メッセージは [リストの管理]-[リストプロセッサ2(確認応答)] でオリジナルのものを作成できます。日本語が使用可能です。
- リストプロセッサが postpone off/on コマンドに対応しました。投稿の閲読を一時停止または再開する場合に利用できます。
- リストプロセッサが送信するすべてのメッセージを日本語化しました。
- [ドメインの管理]-[K4共用アドレス帳] で他ドメインからのアドレス帳のインポートを可能にしました。
- [アクセスログ]-[システムイベントのログ] を追加し、ドメインやユーザなどの追加/削除、サービスの開始/停止など主要な操作記録を残すようにしました。
- ウイルススキャンエンジンとして NOD Antivirus (http://canon-sol.jp/product/nd/)を利用できるようにしました。オープンソースのエンジンである ClamWin Antivirus (http://www.sosdg.org/clamav-win32/index.php) も使用可能であることを確認しましたが、こちらは追加設定が必要です。サポートサイト等でアドバイスを求めてください。
■ 2.13 (2004/11/17)
- K4/XMailCFG においてウイルススキャンが F-Prot Antivirus for DOS に加え、AVG Anti-Virus (動作確認はフリー版、http://www.grisoft.com/) と F-Prot Antivirus for Windows (動作確認はシェアウェア版、http://www.f-prot.com/)、McAfee VirusScan (動作確認は Enterprise お試し版、http://www.mcafee.com/jp/) で実行できるようになりました。それぞれオリジナルの 32 ビットスキャンエンジンが利用できるため、F-Prot for DOS 版で多かった動作不良を大幅に軽減でき、また高速なスキャニングが期待できます。
- それぞれのアプリケーションのインストールではウイルススキャンに必要な機能のみをインストールすることをすすめます。インストール後はメールサーバの運用環境に応じた適切な環境設定が必要な場合があります。環境設定に自信がない場合、ウイルス定義ファイルの自動ダウンロード機能を除き、該当アプリケーション関連のすべての常駐プログラムやサービスアプリケーションを停止してください。K4/XMailCFG によるウイルススキャンはそのような環境でもっとも安定して動作します。
- XMailCFG の環境設定においてスキャンプログラムは AVG Anti-Virus では avgscan.exe を、F-Prot Antivirus for Windows では fpcmd.exe を、McAfee VirusScan では scan.exe を、それぞれフルパスで指定します。K4/XMailCFG での作業はそれだけです。
- 【謝辞】 アプリケーションのインストール方法やセットアップ上の注意点について、スーパー工房(http://sl.hunet.jp/)の技術相談室 [How to XMail] における Dr. Ballon さん(#872、AVG Anti-Virus について) と Ryou さん(#831、McAfee VirusScan について) との情報提供を参考にさせていただきました。両氏に謝意を表します。
- 【情報求む】 Symantec 社の Norton Antivirus 2004(動作確認は体験版、http://www.symantec.com/region/jp/、エンジンは navw32.exe または navwnt.exe) でもウイルススキャンが可能なことを確認しましたが、スキャン後の処理完了ポップアップ表示を抑止する方法が分からないため現時点では常時運用はできません。抑止方法について情報提供を求めます。
- メーリングリストの新規作成時に [Subject:付加のタグ] 指定が保存されない不具合を修正しました。
- [リストの管理]-[MLメンバーの管理] で個別メンバーの許可属性を変更できるようにしました。
■ 2.12 (2004/10/17)
- 新メニュー [フィルタの管理]-[フィルタの開始/停止] を追加し、XMailCFG 標準のフィルタ処理機能を完全に停止できるようにしました。フィルタ機能を利用しない設定にすれば XMail によるメールサービスをさらに高速にできる可能性があり、またトラブルの原因を少なくすることも期待できます。メンテナンス目的でフィルタ機能を一時停止したい場合にも利用できます。なお、XMailCFG 標準のフィルタ処理機能とは以下のものです。
[アウトバウンド処理] Recievied:ヘッダタグの加工、ウイルススキャン、スパムに対するコンテンツフィルタリング、送信者(From:)アドレスによる SMTP リレー許可
[インバウンド処理] Message-Id:ヘッダタグの付加、Reply-To: ヘッダタグの付加、Subject: ヘッダタグへのマクロの付加、お知らせメール、ウイルススキャン、スパムに対するコンテンツフィルタリング、LAN 内ホストへのメッセージ到着通知、リストプロセッサ、自動応答、添付ファイル削除、受信拒否、受信制限(受信許可)、受信ロギング、本文へのヘッダ/フッタ付加
- メッセージヘッダの解析処理を改善しました。
- その他の修正、改善。
■ 2.11 (2004/10/08)
- K4 0.77 の環境設定に対応するため以下の拡張を行いました。
(1) [K4 の管理]-[環境設定] に新項目 [送信時にフッタを強制付加] を追加しました。K4 から送信するメッセージの末尾に任意内容のテキスト(日本語可)を強制付加するためのものです。
(2) メッセージフッタ作成用のメニューとして [K4 の管理]-[メッセージフッタ]、[ドメインの管理]-[K4 メッセージフッタ]、[ユーザの管理]-[K4 メッセージフッタ] を追加しました。フッタは [ユーザの管理]、[ドメインの管理]、[K4 の管理] の順でそれぞれのメニューで作成されたものが検索され、最初に見つかったものが実際に送信メッセージに付加されます。
(3) K4 の内部変数として利用できるユーザ定義の Perl 変数を追加するため、新メニュー [K4 の管理]-[カスタマイズ(3)] を追加しました。
ここで追加する変数は K4 のすべてのスクリプトからグローバル変数として利用することができます。
- [アクセスログ]-[フィルタ処理のログ] でクライアントIP(リモートIP)を表示するようにしました。
- その他の細かな修正・変更。
■ 2.10a (2004/09/19)
- [リストの管理]-[アカウント情報]-[Reply-To:アドレスの付加] で [以下のアドレスを付加する] オプションを指定するとメッセージ配信にあたり Reply-To: アドレスが二重に入る場合があるのを修正しました。ただし、従来このオプションを有効にしていた場合、この修正版からは指定済みのアドレスではなくそのメーリングリストのアドレスが Reply-To: アドレスとして入るので注意が必要です。その他の任意のアドレスを Reply-To: アドレスとして付加したい場合は改めて指定を行う必要があります。
- [オプション]-[メールボックスの同期] で特定の記号文字が含まれる外部アカウントの削除が行えない不具合を修正しました。
- [フィルタの管理] ページにリンクミスがあったのを修正しました。
- ログ表示ページでエラー行のみまとめて表示できるようにしました。あわせていくつかの不具合を修正しました。
■ 2.10 (2004/09/13)
- [アクセスログ] ページを根本的に書き直し、実用性を高めました。大量のログファイルがある場合でもメンテナンスが楽に行えます。ログ詳細表示においては各フィールドの名称を表示するようにしました。なお、K4/CTRL/POP3 それぞれのアクセスログではパスワードフィールドは非表示になります。
- [オプション]-[凍結メッセージの管理] で 20 個以上の凍結メッセージがある場合はページ分割して表示するようにしました。
- XMail サービスの開始または再起動において起動確認のための待ち時間を 3 秒に変更し、起動が確認できない場合は 3 回まで同じ操作を繰り返すようにしました。
■ 2.09 (2004/08/16)
- [ユーザの管理]-[アカウント情報] に、インバウンドメッセージのヘッダ内に Message-Id: タグが見当たらない場合にそれを自動付加するオプションを追加しました。
- [オプション]-[凍結メッセージの管理] に [全凍結メッセージを強制削除] メニューを追加しました。凍結メッセージが大量に存在し、ブラウザ表示がタイムアウトする場合に利用できます。
- [環境設定]-[XMail 環境設定の] の [SMTP ハロードメイン] と [SMTP サーバドメイン] を必須項目にしました。未設定の場合にトラブルが多いためです。
- 標準フィルタによるウイルススキャンで添付ファイルの解析処理を改善しました。
- サービスの開始時に実際に XMail に SMTP 接続し、サービスが開始されたかどうかをチェックするようにしました。
■ 2.08 (2004/07/11)
- K4 0.75 の環境設定に対応しました。
- 一部の添付ファイルつき HTML メールを正しく解析できないことがあったのを修正しました。
■ 2.07b (2004/06/27)
- 「ユーザの管理」または「オプション」の「メールボックス同期」でユーザ名に $ 文字がある登録エントリを削除できなかったのを修正しました。
- エイリアスを作成するとき既存アカウントチェックが動作していなかったのを修正しました。
- その他の細かい修正・変更。
■ 2.07a (2004/05/31)
XMail 1.19 にメモリリークが発見され、即日に 1.20 が公開されたことに合わせ、XMailCFG 2.07 のバージョン表記のみを変更しました。
■ 2.07 (2004/05/30)
XMail 1.19 に対応しました。本バージョンは XMail 1.18 以前の管理のためには使えません。
新しい XMail では SMTP セッション中におけるオンラインフィルタリングが可能になりました(従来のフィルタリングは SMTP セッション完了後または開始前のオフライン処理)。また、mailproc.tab 処理がドメイン処理に対応しました。これによりドメイン単位の転送処理やリレー処理、外部コマンド実行などが可能になりました。
- フィルタ機能の拡張に対応するため、メニュー [フィルタの管理] に新しいサブメニュー [SMTP DATA 前処理]、[SMTP DATA 後処理] を追加し、従来のメニュー名 [インバウンド処理]、[アウトバウンド処理] はそれぞれ [セッション後処理]、[セッション開始前処理] に変更しました。あわせてヘルプを改訂しています。
- [ドメインの管理] に新メニュー [転送指定]、[転送(リレー)指定] を追加しました。
- [セキュリティ]-[スパムホストの管理] で詳細オプションを追加しました。
- [セキュリティ] に新メニュー [SMTP ホワイトリストの管理] を追加しました。SMTP サーバの利用時に IP アドレスベースのセキュリティチェックをまったく行わないホストを登録/削除します。
- [環境設定]-[TABファイルの表示] に新しいフィルタ定義ファイル filters.pre-data.tab と filters.post-data.tab を表示するようにしました。
- XMail 1.19 からメッセージヘッダの Received: タグ中の OS 情報がデフォルトで記載されないようになったので、[XMailCFG 環境設定] における [Received:ヘッダ制御] から設定項目 [OS 情報削除] を削除しました。
- その他、XMail 1.19 に合わせていくつかの変更・拡張を行いました。
- このバージョンから cgi/user_forward.cgi は不要になりました。
■ 2.06b (2004/04/19)
- [ユーザの管理]-[メールボックス閲覧] で US-ASCII Q エンコードされたヘッダをデコードして表示するようにしました。
- ドットで開始または終了するドメイン名やユーザ名、リスト名を作成できないようにしました。
■ 2.06a (2004/02/26)
- [ドメインの管理] から [転送(リレー)指定] を削除しました。ドメイン単位の転送機能は [SMTP フォワーダ] を利用してください。
- [リストの管理]-[アカウント情報] でサービスの有効/停止ラジオボタンが正しくチェックできない不具合を修正しました。
- XMailCFG の最初のセットアップで [特定 IP にバインド] に既定値として 127.0.0.1 が入らないようにしました。
■ 2.06 (2004/02/06)
XMail によるサービスを特定の IP アドレスにバインドするための環境設定を実行できるようにしました。ローカルループバックアドレス(127.0.0.1)に対しては常にバインドが行われるので、とくにバインド指定を行わない場合は従来の動作と同じになります。
- [環境設定]-[XMailCFG 環境設定] に新しい設定項目 [特定 IP にバインド] を追加しました。複数の IP アドレスを指定できます。何も指定しない場合、ローカルホストが持っているすべての IP アドレスがサービスの対象になります。
- 新機能に関連し、[XMailCFG 環境設定] では以下の追加作業が自動的に実行されます。
- K4 の運用に関連する項目が更新された場合、[K4 の管理]-[環境設定] 相当の処理を実行します。
- XMail インストールフォルダや実行ファイル名が変更された場合、[サービスの削除] と [サービスの登録] を実行し、XMail を再起動します。
- XMail の MailRoot フォルダやバインド IP、各サービスポートなどが変更された場合、[基本セットアップ]-[レジストリの登録] 相当の処理を実行し、XMail を再起動します。
- バインド IP が変更された場合、[セキュリティ] メニューの [SMTP/CTRL/FINGER アクセス許可]、[SMTP リレー許可] から操作する .TAB ファイルを編集し、該当 IP に対するアクセスが正しく行われるようにします。ただし、この編集は完全ではありません。
- メッセージの転送時に、転送先 SMTP サーバに対して名乗るメールアドレス(SMTP セッション時の MAIL FROM:の値)を選択できるようにしました。
- [K4 の管理]-[カスタマイズ(1)] でカスタマイズ結果が反映されないのを修正しました。
- [提供ツール集]-[XMailStats] で年度表示の不具合を修正しました。
- リストプロセッサにおいて、管理者による自動登録が正しく行われない不具合を修正しました。
■ 2.05a (2004/01/18)
- [オプション] の [SMTP ゲートウェイ]、[SMTP フォワーダ] でワイルドカードを含むエントリが削除できないのを修正しました。
- [K4 の管理]-[カスタマイズ(1)] でカスタマイズ結果が反映されないのを修正しました。
- 一部のブラウザでヘルプ表示に不具合があるので、表示方法を変更しました。あわせて内容を改訂しました。
■ 2.05 (2004/01/14)
- [K4 の管理]-[環境設定] に新たな設定項目として [送信時に X-Mailer: ヘッダを付加] と [署名の最大行数] を追加しました。
- [ユーザの管理]-[K4 アクセス権] でパスワード更新メニューや転送指定メニューの利用可否を選択できるようにしました。
■ 2.04f (2004/01/12)
- 送信負荷テストなどのメッセージ送信で日本語を使用した場合に文字化けするのを修正しました。
- [ユーザの管理]-[自動応答] で応答が実行されず、また応答文が先頭行しか表示されないのを修正しました。
■ 2.04e (2004/01/07)
- 環境によってフィルタが機能しない場合があったのを修正しました。
■ 2.04d (2003/12/30)
- 長時間の送信負荷テストでウェブサーバとの接続タイムアウトが発生しないようにしました。
■ 2.04c (2003/12/27)
- メッセージ送信の記録が 1 月ずれて記録されるのを修正しました。
- フィルタ機能の利用で不具合報告があるものの原因不明です。ひとまず関連箇所の一部を変更してみました。
■ 2.04b (2003/12/24)
- [XMailCFG 環境設定] の [Received: OS情報削除] または [Received:置換の実行] が正常に行われない不具合を修正しました。
■ 2.04a (2003/12/24)
- [XMailCFG 環境設定]-[Received:置換の実行] にチェックがついていると一部のメッセージのヘッダ部が変になる不具合を修正しました。
■ 2.04 (2003/12/24)
- [XMailCFG 環境設定] に "Received: OS情報削除" オプションを追加しました。これは、アウトバウンドメッセージの最新の Received: ヘッダから Win32/Ix86 や Linux/Ix86 などの OS 情報を削除するものです。セキュリティ対策の一つです。
- [オプション]-[送信負荷テスト] に "送信間隔" オプションを追加しました。1 通のメッセージの送信が完了してから次の送信を開始するまでの待ち時間を指定できます。
- メッセージの閲覧で "解析せず表示する" オプションを追加しました。生のメッセージファイルを見ることができます。
- フィルタ構成を見直し、共通ライブラリとして filter.common.cgi を作成しました。合わせて関連スクリプトを全面的に見直しました。
- メッセージの閲覧で文字化けすることがあったのを修正しました。
- その他の細かい修正・変更。
■ 2.03 (2003/12/18)
- メニュー [ユーザの管理]-[受信制限(受信許可)] を新設しました。これは特定アドレスからのみメッセージを受信するためのものです。
- メニュー [オプション]-[送信負荷テスト] を新設し、SMTP サーバやネットワーク経路のパフォーマンスを調べるための負荷テストを可能にしました。メッセージ数や送信継続時間を指定して連続的にメッセージを送信できます。
- [リストの管理]-[アカウント情報] において "From: アドレスの固定" オプションを追加しました。すべての投稿メッセージの From: アドレスを指定アドレスに強制変更したいときに利用できます。
- XMailCFG からのメッセージの送信時に SMTP サーバの応答を確認し、応答がなければそのむねを通知するようにしました。
- K4 0.72 の環境設定に対応しました。
- その他の細かい修正・変更。
■ 2.02a (2003/12/10)
- 個別アカウントについての受信拒否機能が機能しない場合があったのを修正しました。また、拒否アカウントの指定でワイルドカード文字(*?)の使用を可能にしました。
- フィルタ(filter.in.cgi)における添付ファイルの解析において boundary 文字列中の特定のメタ文字をエスケープしていなかったため添付なしと判定される場合があったのを修正しました。
- その他の細かい修正・変更。
■ 2.02 (2003/11/24)
- [K4 の管理]-[カスタマイズ(1)]-[左側フレーム追加メニュー配置] の設定が上下逆になってしまう不具合を修正しました。
- [ユーザの管理] の管理オプションに新メニュー [K4 アクセスログ] を追加しました。
- [ユーザの管理] において各ユーザの K4 への最終ログイン日時を表示するようにしました。ただし、対応するのは K4 0.70f 以降です。
- [ユーザの管理]-[LAN 内通知] においてダブルクオート文字の使用を禁止しました。
- [オプション]-[拡張エイリアスの管理] のシナリオ例を改訂しました。
■ 2.01 (2003/11/12)
今回はメニューや設定項目が増えました。関連ドキュメントやヘルプをよく読むことをすすめます。
- K4 を集中管理するため、[K4 の管理] メニューを新設しました。これに伴い、いくつかの設定ページが移動しました。
- [K4 の管理] に新メニュー [サービスの一時停止] を追加しました。ログインフォームの代わりに任意の案内文を表示し、運用中の K4 に一時的にユーザがログインできないようにします。
- [K4 の管理] に K4 をカスタマイズするための設定ページを追加しました。ログインページやログイン後ページのページデザインや表示文字列、表示画像などを自由にカスタマイズできます。ただし、K4 の動作をよく理解せずに安易なカスタマイズを行うと不具合のもとになる可能性があります。
- [ユーザの管理] の各ユーザの [主要ステータス] で K4 のログイン状況を表示し、ログイン中とみなされる場合(有効なログイン識別ファイルが存在する場合)はそのむねを表示するようにしました。また、ログイン識別ファイルを直ちに削除するための "ログイン状態の解除" リンクを新設しました。ログアウトボタンを利用せずに K4 を終了するとそのユーザはしばらく再ログインができなくなりますが、本機能により直ちに再ログインが可能になります。
- [ユーザの管理]-[LAN 内通知] では Windows 標準の Messenger サービスを利用してメッセージの到着を LAN 内 PC に通知していますが、フリーソフトウェアの IP Messenger(白水啓章氏が公開、http://www.ipmsg.org/)も使えるようにしました。IP Messenger では暗号通信が可能です。また、複数の通知先ホスト名を指定できるようにし、通知メッセージ内容も任意に指定できるようにしました(日本語可)。[環境設定]-[XMailCFG 環境設定] の [IP Messenger へのフルパス] と [LAN 内通知メッセージ] で設定を行います。
- [環境設定]-[XMailCFG 環境設定] に [Received:ヘッダの置換] と関連項目を新設しました。これは、アウトバウンドメッセージ中に最初に記録された Received: ヘッダタグの値に localhost や 127.0.X/192.168.X などが見つかる場合にそれらを任意のドメイン名やグローバル IP アドレスに置換するためのものです。LAN 内の XMail から外部にメッセージを送信している環境で発生しているトラブル(相手先サーバによる受信拒否)を解決してくれるかもしれません。
- [オプション] に新メニュー [SMTP クライアント認証] を追加しました。これは、XMail が他の特定の SMTP サーバを中継してメッセージを送信するときの認証情報を定義するものです。認証が必要な SMTP フォワーダなどのために利用できます。
■ 2.00c (2003/10/22)
- [ドメインの管理]-[K4ログアウト先URL] が正しく登録されないことがある不具合を修正しました。
- IIS 4.0/5.0/6.0 環境下で XMailCFG 2.00 を新規セットアップした場合、K4 において CGI_Lite.pm モジュールを使用するスクリプトがうまく動作しないことがあったのを修正しました。
- [ユーザの管理]-[グループの管理] で新規グループを追加するとグループ情報設定ファイル(config.group.cgi)のデータフォーマットが壊れる不具合を修正しました。
- その他の細かい修正。
■ 2.00b (2003/10/14)
- リストプロセッサが送出するウェルカム、バイバイ、HELP、INFO のそれぞれのメッセージが文字化けする不具合を修正しました。
- [環境設定]-[K4ログインメッセージ] でメッセージの削除を実行できない不具合を修正しました。
- [オプション]-[凍結メッセージの管理] において 2 通以上の凍結メッセージがある場合に「全メッセージを→ 移動 削除」リンクを表示するつもりが 3 通以上になっていました。
■ 2.00a (2003/10/09)
- インバウンドフィルタにおいて Subject:タグ文字列末尾の空白文字が削除されてしまう不具合を修正しました。
- [K4 の管理]-[環境設定] でパスワード最小文字数が更新されない不具合を修正しました。
- [環境設定]-[メッセージIDの設定] で ID をゼロにして保存できない不具合を修正しました。
■ 2.00 (2003/10/01)
XMailCFG の新しいメジャーバージョンです。XMail 1.16/1.17 と K4 0.70 に対応します。
このバージョンは 1.x バージョンと比較し、以下の機能が追加・拡張または変更されています。
詳しい情報はサポートサイト(http://xmail.dojo.jp/documentation/)にあります。
【機能の追加/拡張】
- [フィルタの管理] にアウトバウンド処理のための標準フィルタを追加しました。これにより、アウトバウンドメッセージに対するウイルススキャンやスパムスキャン、From:アドレスによるリレー許可が可能になりました。
- [基本セットアップ] の [XMailCFG 環境設定] や [レジストリの登録] を拡張し、1 台のホストで複数の XMail を運用する環境に対応できるようにしました。
- LMAIL アクセスログ(ローカルメーラによる配信の記録)、PSYNC アクセスログ(メールボックス同期処理の記録)を閲覧できるようにしました。
- [セキュリティ]-[スパムメッセージの管理] においてアウトバウンドメッセージに対するコンテンツフィルタリングを可能にしました。
- [ドメインの管理]、[ユーザの管理]、[リストの管理] で新しいメニュー [転送(リレー)指定] を追加しました。これは、到着メッセージのすべてを他の SMTP サーバに転送するものです。
- [ユーザの管理]、[リストの管理] において個々のアカウントの現在の利用状況を詳細に表示するようにしました。
- [ユーザの管理]、[リストの管理] において受信ロギングフォルダや K4 で作成されたメールフォルダなど、メールボックス内のすべてのメッセージを閲覧/削除できるようにしました。
- [ユーザの管理]-[K4 アクセス権] においてリードオンリーアカウントの指定を可能にしました。
- [ユーザの管理] に新しいメニュー [POP アクセス許可] を追加しました。
- [ユーザの管理]-[メールボックス同期] を数に制限なく登録できるようにしました。
- 各メニューの各設定情報がどの設定ファイルに保存されるかをできるだけ詳細に表示するようにしました。
- そのほか、フォーム入力における文字数制限を緩和するなど、多くの拡張を行っています。
【変更点】
- スクリプト、ドキュメントの文字コードを EUC にしました。
- XMailCFG が作成する設定ファイルの名前と保存場所とを変更しました。
- [ドメインの管理]、[ユーザの管理]、[リストの管理] を再構成しました。
- [基本セットアップ] を再構成し、[SMTP リレー許可] メニューを追加しました。また、管理アカウントは [XMailCFG 環境設定] で指定するなどその内容を大幅に変更しました。
- K4 0.7の環境設定に対応しました。新しい K4 は XMailCFG 2.x 以降で環境設定を行う必要があります。
- IIS 環境において任意のディレクトリにインストールできるようにしました。
- そのほか、非常に多くの変更を行っています。
【バージョン 1.x からのアップデート方法】
バージョン 1.x 環境を 2.x 環境にアップデートする場合は以下のようにしてください。
なお、アップデート作業において XMail 関連のファイル(MailRoot\*.tab など)は何も修正する必要はありません。
- XMail は 1.16 以降をインストール/セットアップしている必要があります。
- XMailCFG 2.x パッケージをダウンロードし、既存の XMailCFG とは別の(WWW サーバからアクセスできる)任意の場所で展開します。または既存の仮想ディレクトリ内の XMailCFG 関連ファイルのすべてを削除し、そこに新しい XMailCFG を展開します。
- K4 を運用している場合は既存の K4 に 0.7 アーカイブを上書きで展開しておきます。
- 必要があれば XMailCFG/K4 の cgi フォルダにある全 .cgi ファイルの先頭行を修正します。修正には setup/update.bat が利用できます。
- 新しい XMailCFG にアクセスし、[環境設定]-[XMailCFG 環境設定] ページを開きます。[XMailCFG 環境設定] は [基本セットアップ] にもありますが、そちらは利用しないでください。
- [XMailCFG 環境設定] では設定項目が増えているので、ヘルプを参照するなどして適切な設定を行います。
- [XMailCFG 環境設定] を保存すると、"環境をアップデートしてください!!" というメッセージが現れるので、そこから "2.x 対応への変換を実行" リンクをクリックします。これにより旧環境が自動的に新しいものに移行されます。アカウント数が多い場合は処理に時間がかかります。
- 引き続き [環境設定]-[K4 環境設定] も実行してください。K4 についてはそのほかには追加作業はありません。
- 作業完了です。
【複数の XMail を運用する方法について】
XMail はその 1.16 から 1 台のホストに複数のサービスを共存させることが可能になりました。これにより、たとえば同じホスト上で公開サービスのほかに私的なメールサービスをセットアップすることができます。
複数の XMail を XMailCFG/K4 から運用する場合、XMail、XMailCFG、K4 はそれぞれ専用のインストールが必要です。つまり、2 つのメールサービスを実行する場合は 2 組の XMail/XMailCFG/K4 をセットアップします。そして、個々の XMailCFG は自分に割り当てられた XMail のみを管理することになります。K4 についても同様です。
具体的には以下のようにします。
- XMail パッケージを既存のものとは別の任意のドライブ/フォルダにインストールし、XMail の本体プログラム xmail.exe を他の XMail インストールとは異なる任意の名前にリネームします。これは手作業で行う必要があります。
- その XMail を管理するための新しい XMailCFG 2.x と K4 0.7x を任意の場所にインストール/セットアップし、XMailCFG の [基本セットアップ] をすべて実行します。
- [環境設定]-[K4 環境設定] を実行します。
- 作業完了です。あとは 1 つ目の XMail/XMailCFG/K4 の場合と同じように管理が行えます。
XMail Configuration Tools