SSL/TLS 接続によるインターネット利用が標準になってきました。
XMail(1.24以降) で SSL/TLS を利用するために必要となる証明書(公開鍵、サーバ証明書、クライアント証明書、CA証明書)、秘密鍵を作成・管理します。また、自分が認証局(CA)になって私的な SSL/TLS サービスを行えるようにします。本メニューで作成する証明書はウェブサービスなどでも利用することができます。

クイックスタート
SSL/TLS セットアップの速攻メモです。
SSL/TLS について
SSL/TLS の概要と XMail における SSL/TLS 実装についての説明です。
現在の環境
XMail で SSL/TLS を動作させるための環境条件を説明し、現在のセットアップ状況を検査します。
公的運用環境のセットアップ
公的認証局(CA)からサーバ証明書を取得する場合、本メニューから秘密鍵と CSR(証明書署名要求)を作成できます。
私的運用環境のセットアップ(自己署名)
サーバ証明書を自己署名して私的に運用する場合は本メニューを利用できます。
私的運用環境のセットアップ(私的認証局署名)
私的な認証局(CA)をセットアップし、そこで署名したサーバ証明書を利用する場合は本メニューを利用できます。この場合、認証局の証明書をクライアント(メーラなど)にインストールする必要がありますが、クライアントからの接続時に警告表示が出ないようになります。
CA証明書の作成
クライアント認証を可能にするため、CA証明書のインストール/セットアップを行います。
私的クライアント証明書の作成
私的認証局で署名したクライアント証明書を作成します。この証明書をクライアント(メーラなど)にインストールすることで、よりセキュリティの高いサービスを運用できるようになります。
証明書の管理
本メニューを利用して作成した証明書の一覧を表示し、内容の確認、失効処理、削除手続きを実行します。 証明書のインストールも本ページを利用してください。 WWW サービスなど他のサービスのために作成した証明書を XMail のために使うことができます。 また、本メニューで作成した証明書等を他のサービスのために利用することもできます。

【Windows 環境で SSL/TLS を利用する場合のご注意】

XMail/XMailCFG で SSL/TLS を利用するためには、XMail の Windows バイナリ配布版に同梱されている OpenSSL ソフトウェア(openssl.exe、libeay32.dll、ssleay32.dll)を [XMailCFG環境設定] メニューの "XMail インストールフォルダ" 項目で指定する場所(XMail.exe が存在する場所)にインストールする必要があります。しかし、これらのソフトウェアはすでにバージョンがかなり古く、そのまま使うことには問題があります。新しいバージョンの OpenSSL ソフトウェアを利用するには以下のようにしてください。

  1. ひとまず XMail バイナリ配布版をそのままインストールします。この結果、XMail.exe と openssl.exe、libeay32.dll、ssleay32.dll が同じ場所にインストールされることになります。
  2. 最新版の OpenSSL ソフトウェアを https://www.openssl.org などからダウンロードし、前記と異なる任意の場所にインストールします。
  3. インストールされた最新版ソフトウェアから openssl.exe と関連ライブラリを前記 1.の場所に上書きコピーします。これにより XMailCFG から新しい OpenSSL ソフトウェアを利用できるようになります。関連ライブラリは OpenSSL 1.1.x では libcrypto-1_1.dlllibssl-1_1.dll で、これらのファイル名は OpenSSL のバージョンによって変わる可能性があります。
  4. OpenSSL の最新版をインストールしても、既存の libeay32.dll と ssleay32.dll は削除せずそのままにしてください。これは XMail が引き続きそれらのファイルを利用するからです。

【XMail の動作オプションに注意してください】

XMail でクライアント認証をサポートする場合以外は [環境設定]-[XMail環境設定] の以下の動作オプションはオフ(無効)にしてください。
   リモートホストにクライアント証明書を要求する (SSLWantCert)
   リモートホストのクライアント証明書を検証する (SSLWantVerify)
   検証用証明書を certs.pem ファイルから取得 (SSLUseCertsFile)
   検証用証明書を certs フォルダ内から取得 (SSLUseCertsDir)

これらのオプションを有効にした場合、クライアントソフトウェア(メーラ)側に適切なクライアント証明書がインストールされていないとメッセージの送受信に失敗する場合があります。

XMailCFG